【動物密度がすごい】京都北部探索【2019年秋】
京都の北部の丹後地方には、多くの自然が残ります。
今回は天橋立や大江山など、絶景を楽しめつつ、自然も楽しめるポイントを散策してきました。
天橋立の生き物
天橋立は日本三景とされている、特別名勝のひとつです。綺麗な海と松林が広がり、陸側には広大な山林が広がります。
冬にはコハクチョウが飛来してくるそうです。
ハクセキレイ
天橋立の海岸沿いをテコテコあるいていました。
セキレイの仲間では最もメジャーな種類で、よく似ているセグロセキレイとの見分けは、頬が白いかどうかになります。
セグロカモメとウミネコ
天橋立の傘松公園側の海岸にて。
カモメの仲間は、海岸の砂場や海上、また、船着き場の屋根の上などに多く見られました。
ちなみに手前がセグロカモメで、奥がウミネコです。
口の先端、足の色から見分けることが可能です。セグロカモメは口の先端が黄色、足が薄い赤なのに対して、ウミネコは口の先端が黒、足が黄色です。
スズガモ
天橋立横断中に、中腹あたりの海面を、50匹くらいの集団で漂っていました。
雌のスズガモは、口の周りに白い模様があるのが特徴になります。
大群で見られることが多い種です。
クロダイ
とても分かりづらいですが、泳いでいたクロダイです。
釣り人からはチヌと呼ばれ、天橋立からの釣りのターゲットにもなります。
クラゲ
ミズクラゲ。
アカクラゲ。
砂浜ではなく、整備された海岸沿いでは、クラゲも良く見ました。
虫
アキアカネ。
アカトンボの代表種。
ジョロウグモ。
秋が深まると増えてくるクモの一種。
街中でも良く見るクモです。京都中で見かけました。
京丹後地域の生き物
天橋立からさらに北に行くと、生き物種はさらに豊富になった気がします。
ハヤブサ
近畿地方最北端の地である経ヶ岬では、ハヤブサに遭遇しました。
駐車場で、カメラマンの方が並んでおり、ハヤブサの撮影を行っていました。
絶滅危惧種のハヤブサは、すごいスピードでスズメやハトなどの小さな鳥を捕らえて捕食します。
急降下時のスピードは世界最速で、なんと300キロ以上の記録をたたき出すそうです。
タヌキ
夜で、写真を撮るすきがありませんでしたが、山道のど真ん中をタヌキが歩いていました。
タヌキは秋、10月~11月に目撃されることが最も多いらしく、これは、この時期に親から離れて暮らし始める若い個体が、人前に現れるためだと言われています。
タヌキは見る機会は少なくても、街中などにも生息しています。
ヤマドリ
写真は撮れませんでしたが、突然立派なヤマドリが山道の車道に出てきたので驚きました。
パッと見ると孔雀のようなヤマドリ。1m近い長い尾を持った、立派なオスのヤマドリでした。
大江山
大江山は綺麗な雲海を見ることができることで有名で、朝、上のような綺麗な雲海を望むことができました。雲海を大江山で見る方法については、別途記事にしたいと思っています。
自然豊かな山で、たくさんの生き物たちが生息しています。
また、鬼の頭領である、酒呑童子が住んでいたと伝わる地です。
ホンシュウジカ
大江山のニホンジカ。
正確にはニホンジカの亜種であるホンシュウジカになります。
夜の山道で出会った、立派な角のオス。
大江山は奈良に負けず劣らずの、シカ天国でした。
道沿いにも良く出てきましたし、よく目を凝らせば、山の中のあちこちで見かけました。
夜道で急に目の前にとび出てきた子もおり、あと少しでひいてしまうところでした。
なお、ホンシュウジカは本州に棲むニホンジカのことです。
テン
夜だったうえに、対象が小さいので、微妙な写真となってしまいました。
テンはイタチと非常によく似た哺乳類です。雑食で、何でも食べます。
この写真から、見分けるのは難しいですが、顔全体が黒かったように見えたことや、胸がオレンジ色であったことから、テンだと考えています。
また、テンの方がイタチよりだいぶ大きいことで、見分けることも可能です。
その他
他にも京都北部の池や川で、鳥類を観察しましたので、一応書いておきます。
セグロセキレイ
このページの一番上でも少し名前を出ししましたが、ハクセキレイとよく似たセグロセキレイ。
頬が白くないことからハクセキレイと見分けます。
マガモ
福知山市の池にて。
オスは顔から首にかけてきれいなグリーン。
一方でメスは全身褐色な地味な色をしています。
本州では基本的に冬鳥で、冬の寒い期間だけ、北から渡ってきます。
とはいうものの、中には本州で繁殖を行う個体もいるとのこと。
ダイサギ
良く川や池などで見られるサギの仲間。
まとめ
今回は京都北部方面を攻めてきました。
この時期はクワガタなどの昆虫類もいなくなり、海に入るにも寒い季節ですが、動物は活発に活動しており、冬鳥が渡ってくるような季節でもあります。
この地域ではツキノワグマも頻発しており、注意が必要です。
逆にいうと自然が豊かな場所であることが分かりますね。
まだまだ生き物探索可能です。
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