串本で海水魚採集【2020年夏1回目】
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7月中頃に今年初の紀伊半島串本の海に死滅回遊魚探しに行ってきました。
まだチョウチョウウオの姿は多くありませんでしたが豆チョウがちらほら見られました。
そんな串本の海の様子と見つけた海の生き物たちをご紹介します。
ちなみにほとんど全てリリースしています。
磯・タイドプール
チョウチョウウオ類、ハコフグ、オトヒメエビ

まとめての紹介になりますが、チョウチョウウオの仲間ではナミチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオを採集しました。
ナミチョウはそこそこ数がいましたが、フウライチョウは一匹しか見つけられませんでした。
一方、ハコフグは大量にいました。
採ろうと思えば二桁はいくでしょう。
岩棚の下を除くと結構高確率で姿を見せます。
目立つので見つけやすいのもいいですね。
あとはオトヒメエビも捕まえました。
テーブルサンゴの下にいましたが、長い白髭が目立つのでいれば見つけるのは比較的容易です。
逃げ足も速くないので、採集も簡単です。
オトヒメエビはペアでいることが多いのですが、この個体は一匹でいました。
キリンミノ

串本では良く見られるミノカサゴの仲間、キリンミノが岩の下にいたので捕まえました。
一般的なミノカサゴとは違い、胸鰭がつながっており、巨大な胸鰭となるのが特徴です。
10cmくらいの個体は良く見るのですが、数cmの個体を見つけたことがないので、捕まえて飼育してみたいです。
しかし、ミノカサゴの仲間ですので、強い毒があります。
うっかり刺されると大変なことになりかねないので、注意が必要です。
ゾウリエビ

サンゴ礁の下を覗いていたら立派なゾウリエビを見つけました。
そこで、ちょこっと観察するために捕まえてみました。
草履のような姿をしていることからゾウリエビと呼ばれるこのエビは非常に美味なことでも知られます。
水揚げが少ないため、市場にはほとんど出回りません。
ちなみにこの個体は卵を持っていました。
元気な子供たちを産んでほしいものですね。
アオウミガメ(死骸)
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サンゴ礁の中にアオウミガメの死骸を見つけてしまいました。
このあたりにウミガメの天敵がいるとは考えづらいので、寿命か病気などでしょうか。
どうせなら生きている姿を見たかったものです。
ハリセンボン

ハリセンボンが泳いでいたのでつい捕まえて膨らませてしまいました。
こうなるのは分かりきっていたのに、、、
ハリセンボンは外敵に襲われると体を膨らませて針を立たせ、身を守ります。
陸上で膨らませるとぷかぷか浮きますが、危険がなくなるとちゃんと自力で元の姿に戻れます。
イシガキダイ

岩の隙間にいたイシガキダイも捕まえてみました。
イシガキダイはイシダイに近い種ですが、こちらの方が南方系のイメージです。
ウニや甲殻類、貝などをかみ砕いて食べる魚で、なかなか強力な歯をしています。
味も美味らしく、釣りのターゲットとしても人気です。
カサゴ

磯にたくさんいるカサゴも一匹捕まえてみました。
カサゴは大小含めてたくさん見かけますし、大きい個体を捕まえたら一度食べてみようかなと思います。
漁港
漁港にも立ち寄り、生き物を観察してみたのでちょこっとご報告します。
チョウチョウウオ類、ニセカンランハギ

漁港でもチョウチョウウオの仲間が見られました。
むしろ漁港の方が多かったです。
ナミチョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、ハタタテダイが見られました。
この時期は豆チョウよりも、越冬しているでかいサイズの個体の方がよく見かけます。
他にもニセカンランハギがいました。
アカエイ

漁港でよく目にするものの、見つけるとちょっとびっくりするのがアカエイです。
小さい魚を探していて急に巨大なエイが出てくるのですからしょうがないでしょう。
毒針があるしっぽが切られていたので、誰かに釣りあげられて、しっぽを切られてリリースされたのでしょうか。
アオリイカの子供

さて、夜になると漁港はまた別の姿を見せます。
夜行性のアオリイカは夜になると活発になり、港のそこらじゅうで狩りをするアオリイカの子供の姿が目に入ります。
ゴンズイやアナゴも活発に泳いでいました。
まとめ
7月中旬の串本の海に行ってきました。
まだ梅雨明け前だったので少し海は寒かったですが、魚はたくさんいました。
死滅回遊魚はもう少し待てばもっと増えるでしょう。
あと、串本の海は超危険なイラモがたくさん生息しているので注意が必要です。
また、海水魚探索・採集に関する記事はこちらでまとめているので良かったらご覧ください。
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