サザナミヤッコの採集と飼育【海のアイドル】

サザナミヤッコ

サザナミヤッコは死滅回遊魚界隈では最も人気が高い魚種の一種です。

美しいブルーと白のサザナミ模様をしており、本州にしても沖縄にしても数が多い方ではありませんので、レア感もあります。

地形にもよりますが、見つけさえすれば採集は比較的簡単です。

飼育もチョウチョウウオに比べると容易なイメージで、同種同属がいなければ大人しく、エサ食いも良いです。

そんなサザナミヤッコを「捕まえて飼育する」方法をご紹介します。

もちろん採集は本州で十分可能です。

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サザナミヤッコの採集

岩の隙間から顔を出すサザナミヤッコ
岩の隙間から顔を出すサザナミヤッコ

サザナミヤッコの採集に関しては、基本的には他の海水魚(死滅回遊魚)の採集と同じです。

そのため、死滅回遊魚の採集方法をまとめている以下のページを参考にしていただければ特に問題ありません。

ただし、サザナミヤッコの特徴として、岩陰に隠れてなかなか出てこないというのがあげられます。

逃げ足が特段速いわけではないので、捕まえやすい場所にいれば簡単に捕まえることができますが、隙間が多いような場所ではなかなか出てこない上に出てきてもすぐに隠れてしまい、長期戦になります。

詳細をまとめていきましょう。

時期

本州では8月~10月ごろに幼魚が多く、採集しやすい印象です。

串本であれば7月にも出てきます。

場所

他の死滅回遊魚と同様、黒潮の影響を受ける、紀伊半島、伊豆半島、房総半島などが本州における採集場所となります。

採集環境は磯がメインで、一応漁港に現れることもあるそうですが、稀です。

探し方としては、岩の隙間を一つ一つ覗いていきます。

隠れていると一回で見つからないこともあり、数回目で初めて見つかることもあります。

サザナミヤッコの稚魚はタイドプールにも良く入り、浅瀬に多いため、わざわざ水深のある場所で探すよりは、足がつくような場所の方が、見つけた時に採集が容易になります。

いずれにしても数が多い魚ではないので、見つからないことも多いです。

他の海水魚たちと戯れつつ、根気強く探してみましょう。

採集方法

採集方法としては、両手に網を持ち、逃げ場をなくすように追い詰めて掬い上げます。

サザナミヤッコは岩陰や岩の割れ目に潜んでおり、網が出せないときが多いですが、良く隙間から出てきて散歩をします。

チャンスはそのタイミングです。

岩の隙間から出てきたときに、戻る道を網でふさいで、可能な限りもう一本の網で他の逃げ場もふさぎます。

ちょっと焦った動きをしたときに、網で挟み込んで掬い上げれば、自動的に網の中に飛び込んできます。

他にも、逃げ込んだ割れ目を追い出し棒などでつついて追い出させるという方法もありますが、魚を傷つけてしまう可能性もあり、逆に警戒心を強めて割れ目から出てこなくなる可能性もあるため、あまりおすすめできません。

特にサザナミヤッコは追い出そうとしても岩陰にくっついて我慢できる魚なので、あまり成功しません。

サザナミヤッコの飼育

飼育しているサザナミヤッコ
飼育しているサザナミヤッコ

サザナミヤッコの飼育方法は、チョウチョウウオ飼育と同様です。

海水魚の代表としてチョウチョウウオ飼育の方法を下記にまとめているので、こちらの方法で飼育できます。

チョウチョウウオに比べると、比較的丈夫で、人工餌にもすぐに適応します。

設備を整えることができれば、飼育はそれほど難しくありません。

幼魚は比較的大人しく、チョウチョウウオとの混泳でも喧嘩することはほとんどありません。

エサもバクバク食べるので見ていて楽しいですし、成長につれ、サザナミ模様の増加・変化を観察するのも一興です。

なお同種同属間では普通に喧嘩をするので、混泳には注意が必要です。

まとめ

今回はサザナミヤッコの採集方法と飼育方法をまとめました。

サザナミヤッコは見つけるのが大変ですが、見つけさえすれば、採集も飼育も比較的容易な種です。

水槽映えもするので、海水魚飼育でおすすめの種になっています。

また、海水魚探索・採集に関する記事はこちらでまとめているので良かったらご覧ください。

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Posted by lunalion