【完全解説】サメとクジラの違い

クジラ

子供たちにも大人気な海の生物、「サメ」と「クジラ」。

実はこの二種類は非常によく似ているようで、実は全く異なる生き物だということをご存知でしたか?

サメは魚類、クジラは哺乳類に分類され、なんとクジラはサメよりも人に近い生き物なんです!

それでは実際に人との比較もいれつつ、サメとクジラがどのように違うのかを、徹底的に解説していきます。

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サメは魚類、クジラは哺乳類

今回、詳しくサメとクジラの違いを解説していきますが、上述したように、そもそも前提として魚類と哺乳類という全く異なる生き物です。

つまりサメとクジラの違いを説明しようとした場合、多くは魚類と哺乳類の違いを解説させていただくことになります。

「そんなことが知りたいわけじゃない!」という方もいると思いますので、見た目的な違いもしっかり説明しますね。

まずは海洋生物の中で魚類に分類される生き物と、哺乳類に分類される生き物をざっくり分類します。

魚類の例

・魚

・サメ

・エイ

海洋哺乳類の例

・クジラ

・ジュゴン

・イルカ

・シャチ

サメとクジラの違い

サメ

それでは、見た目、生態的な部分でサメとクジラがどのように違うのか、綿密に調査したので、一つ一つ説明していきます。

① 呼吸法

人は息を吸うとき、空気を吸って、酸素を肺に取り込み、二酸化炭素を出す、いわゆる肺呼吸を行います。

人と同じく哺乳類であるクジラも肺呼吸をする生物で、空気中から酸素を取り込みます。

一方、魚類であるサメはエラ呼吸なので、水中で呼吸ができるんです。

つまり、端的に言うと、クジラは息をするとき水面に出ないといけないのに対し、サメは水中で呼吸をし続けられるというわけです。

心優しい方は「息ができない水中で長時間いないといけないなんて、クジラかわいそう、、、」と思われるかもしれません。

クジラをはじめとした海洋哺乳類は肺が大きく、酸素交換効率、酸素消費効率が良く、二酸化炭素耐性も強いため、一度の呼吸で長時間息を止めることができますが、やはり中には息継ぎが上手くできず、水中で窒息死してしまう個体(主に子供)がいるそうです。

② 噴気孔

①に関連しますが、クジラはサメと違い、「噴気孔」を持ちます。

噴気孔とは背中についている鼻の穴のことで、潮吹き穴と言えば想像つきますでしょうか。

そう、良くクジラの絵なんかで描かれる噴水みたいなのを出す穴です。

クジラは噴気孔から酸素を取り込み、潜る時は閉じて水が入らないようにしています。

③ 泳ぎ方

サメとクジラでは泳ぎ方が全く違います。

サメは魚類なので、他の魚同様に縦長の尾びれを持ち、横方向には薄いです。

そして、泳ぐときは尾びれを横に振って泳ぎます。

一方、クジラも尾びれを持つものの、振る方向がサメとは異なり、上下に尾びれを振って前に進みます。

一説には、空気を吸うために上方向に泳ぎやすいためと言われています。

このように、サメは横方向、クジラは上下方向に尾びれを振り、泳ぎます

④ 出産

人が出産するとき、卵ではなく赤ちゃんを直接生みますね。

これを胎生と呼びます。

哺乳類は基本的に胎生ですので、クジラも例にもれず、出産は卵ではなく子供を直接生みます。

一方、サメは魚類ですので、普通は卵生で、卵を産みます。

ただ、このルールは絶対ではなく、サメの中には胎生・卵胎生の種もおり、卵を産まずに子供を作る種も少なからず知られています。

クジラは子供を直接生む(胎生)、サメは多くは卵を産み落とす(卵生)ということですね。

⑤ 体温

哺乳類は恒温動物と呼ばれ、体温を一定に保つ体の仕組みがあります。

人も同じで、外気温が10℃だろうと30℃だろうと、体温は36℃あたりをキープしますね。

クジラも哺乳類ですので、体温は常に30℃後半を保つ能力が備わっています。

一方、サメは魚類ですので、変温動物で、外の環境に応じて体温が上下します。

寒ければ体温も下がり、暖かければ体温は上がります。

このようにクジラが体温を一定に保つ一方、サメは周囲の環境に合わせて体温が変化します。

まとめ

今回、サメとクジラの違いを様々な角度から解説しました。

結論として、サメとクジラの違いは下記の通りです。

クジラは息をするとき水面に出る、サメは水中で呼吸をし続けられる。

クジラには噴気孔(潮吹き穴)があり、サメにはない。

クジラは縦方向に尾びれを振り、サメは横方向に振る。

クジラは子供を直接生む(胎生)、サメは多くは卵を産み落とす(卵生)。

クジラは体温を一定に保てる、サメは周囲の環境に合わせて体温が変化する。

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Posted by lunalion