【全解説】奈良の釈迦ヶ岳で登山【登山口への行き方も】
日本二百名山にも数えられる、奈良県南部の名峰「釈迦ヶ岳」をご紹介します。
ここ、釈迦ヶ岳は奈良県でも人気の山で、世界遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもあります。
山頂には、山の名前にもなっている釈迦如来像が鎮座します。
今回ご紹介する太尾登山口からのルートは非常に景色の良い笹道を歩いて行くので絶景も堪能できます。
それではご説明していきましょう。
釈迦ヶ岳の詳細
太尾登山口までの行き方
釈迦ヶ岳は奈良県南部に位置する下北山村と十津川村にまたがって存在する山です。
ここでは最もメジャーで、初心者にもおすすめな太尾登山口ルートを紹介しますので、十津川村からのアクセスとなります。
まず、自動車でのアクセスを前提としますが、アクセスはあまり良くないです。
近くまで高速道路もなく、途中グネグネした山道が多いです(少なくとも大阪からのアクセスでは、、、)。
国道371号から細い山道に入っていき20キロ弱山道を走ると、太尾登山口の駐車場に着きます。
駐車場は10台ほどは駐車できますが、人気の山なので埋まることもあるみたいです。
とはいえ、駐車場の手前にもかなり広いスペースがあり、そのあたりに停めて登山口まで歩いていくという手もありだと思います。
当然、駐車場や入山は無料ですが、登山ポストがありますので、必ず登山届けを出すようにしましょう。
駐車場の位置
太尾登山口兼駐車場はこのあたりになります。
Googleに場所登録のリクエストをしたので、近いうちにGoogle mapに表示されるようになると思います。
かなり山深い位置になり、すでに1300メートルほどの標高になるので、ここまで頑張って運転してくれば、山頂(1800メートル)までは500メートルの登りで到達できます。
太尾登山口から釈迦ヶ岳頂上までのルート
なお太尾登山口から釈迦ヶ岳頂上へのルートはこの画像のようになります。
所要時間は普通に歩いて、休憩をはさんで、4時間弱といったところです。
基本的には道に沿って進めば、分かれ道には看板が立っていますが、念のため、ルートをはずれていないか定期的にチェックしましょう。
太尾登山口ルートで釈迦ヶ岳に登ってみた!
それでは実際の釈迦ヶ岳登山の経験を時系列に沿って紹介します。
ちなみに春先、朝6時スタート、天気はかなり霧が濃い状況での登山となります。
太尾登山口まで
朝一からの登山を計画していたので、前日入りです。
夜の国道371号を南下し、太尾登山口につながる細い山道に入っていきます。
奈良南部の山にはニホンジカ(ホンシュウジカ)が多く生息しており、時おり道路にも現れます。
山道はグネグネしており、スピードを出しているとシカとの衝突が起こりうるので注意しましょう。
車が来ても全然逃げない個体や、逆に道路に飛び出してくる個体までいるので、夜の山道は徐行必須です。
なお、落石なども多いので、落ちている岩に車を当ててしまい事故を起こさないよう、注意も必要です。
太尾登山口
太尾登山口では駐車場があり、そちらに車を駐車します。
私は夜中に到着したので、車中泊です。
こんな時間でもすでに7~8台の車がありました。
同じように車中泊し、翌日朝一で登山される方と、すでに出発し、テント泊をしている方々の車かと思われました。
真っ暗なので、画像は朝のもので!
駐車場が道の両側にあります。
左側の階段が登山口です。
こちらの小屋がトイレになります。
水は井戸水なので飲めません。
また、電気があるようなのですがつくのかは分からなかったです。
この階段が登山口になります。
右側には登山届を入れるための登山ポストがあります。
忘れずに提出するようにしましょう。
なお、オンラインでの提出も可です。
あとはクマ注意の看板もあります。
釈迦ヶ岳は自然豊かな山ですので、クマとの遭遇も多いみたいです。
鈴をつけるなどして、クマに存在を知らせるようにしましょう。
太尾登山口から釈迦ヶ岳頂上へ
登り始めてすぐは木々の多い道となります。
とはいえ、まだ春と言うこともありスカスカですが。
途中、多少歩きづらい道もあります。
また、はしごが取り付けられいて、そこを上るような場所もあります。
太尾登山口より20~30分ほど歩くと尾根道に到達するので左の道を進みます。
一応右にも道らしきものがあるのですが、分かりやすい看板もありますし、道なき道といった雰囲気なのでまず間違えないでしょう。
あとは尾根沿いをひたすら真っすぐ歩くだけです。
簡単ですね。
尾根道は木があまりないため、非常に見晴らしがよく、左右の雄大な山々を眺めながら進めます。
とはいえ、この日は朝で気温が低かったこともあり、霧が濃く発生していますね。
景色はあまり良く見えません。
少し霧が晴れている場所での山々の様子です。
下山時は霧が晴れてきており、常に景色がいいので、飽きることなく楽しめました。
まさに尾根道といった登山道です。
絶景を視界に入れながら、気持ち良く歩けます。
道中は鳥も良く見ました。
こちらの子はアオゲラです。
キツツキの仲間で、アリを主食とする種です。
残念ながら哺乳類とは出会えませんでしたが、シカの糞が道の真ん中に、、、
シカもかなり多く生息しているみたいです。
頂上に近づいてくるにつれ、険しい角度の道が増えてきます。
このように岩々が並ぶ道もあれば、、、
このように倒木がめちゃくちゃ多いゾーンもあります。
倒木は全体的に多い印象でした。
魔境感が漂います。
頂上近くでは別のルートがいくつも用意されています。
弥山へのルートや、深仙宿・玉置神社へのコースも親切に表示されています。
こちらも人気コースになりますので、余裕がある方はどうぞ。
ここまでくれば頂上まであと少しです。
頂上が見えてきました。
もうゴールは目前です!
釈迦ヶ岳頂上
頂上についたものの、霧が深くて何も見えない、、、
そして風がやばいです。
木々がない山の頂上は風が凄まじいことが多いですが、釈迦ヶ岳も例外ではありませんでした。
なんとか風を遮ることができるところに身を隠し、休憩します。
釈迦如来像です。
こういった高山山頂の人工物を見ると、持ってきた人の苦労をすぐに考えてしまいます。
どうやって持ってきたのか気になります。
あとは来た道をそのまま戻って全行程終了です。
帰りは落ちている石などで足をくじいてケガをしないように気を付けましょう。
まとめ
今回は釈迦ヶ岳の登山における全容を徹底解説させていただきました。
登ってみれば、なぜこんなにアクセスが悪い山に人気が集まるのか、理解できると思います。
あとは霧がなくて頂上からの絶景を堪能できれば最高でしたね。
みなさんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。
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