【紀伊山地】奈良南部の秘境で生き物探し【2020年春】

【紀伊山地】奈良南部の秘境で生き物探し【2020年春】

春なので、奈良南部の未だ自然が多く残る紀伊山地に生き物を探しに行ってきました。

生き物より絶景に夢中になってしまった感はありますが、ここでは今回出会えた生き物たちをご紹介します。

広告

ニホンジカ(ホンシュウジカ)

ニホンジカ(ホンシュウジカ)

まずは奈良と言えばシカでしょう。

奈良にいるシカと言えばニホンジカですが、さらに細かい分類ではホンシュウジカとなります。

奈良南部の紀伊山地ではシカが相当数生息していると考えられており、山道を夜間運転していると良く出会います。

車が来ても逃げない個体や、逆に飛び出てくる個体もいるので、事故も多発しています。

夜道の運転は注意しましょうね。

シカは農地を荒らしたりもするので、害獣扱いされますが、やはり出会うと心躍ります。

シカの糞

シカは糞も大量にしますからね。

シカが多いところは確実に糞も多いです。

キジ

キジ

車からの撮影なので、かなり小さい写真にはなってしまいましたが、キジです。

キジは山道にたまに出てくる大型の鳥ですが、車が来るとすぐに山の中に逃げ込んでしまうので、なかなか撮影の機会がありませんでした。

今回なんとか撮影できました!

めちゃくちゃ小さいのはご愛敬で。

大きさはニワトリくらいですが、尾が長いのでもっと大きく見えます。

キジの飛翔

飛び立った瞬間も捕らえました。

なんか鳳凰みたいで神々しいです。

キジは一応日本の国鳥になりますが、かわいそうなことに狩猟鳥でもあります。

アオゲラ

アオゲラ

釈迦ヶ岳で出会ったアオゲラです。

代表的なキツツキの仲間になります。

頭のてっぺんが赤いのが大きな特徴で、おなか側にはまだら模様、羽はウグイス色で美しいです。

留鳥で日本固有種になります。

オオルリ

オオルリ

上北山村のヤバすぎる道で出会ったオオルリです。

青い鳥として有名で、鳴き声も非常に美しい鳥になります。

ずっと聞いていたい心地よさがあります。

夏鳥ですが、4月のこの時期に見ることができました。

初夏にオオルリの大合唱を聞くのが楽しみです。

ニホントカゲ

ニホントカゲ

天気が良かったので、ところどころでニホントカゲがバスキングしていました。

まあ近づくとすぐに逃げてしまうので、バスキング中の写真はないんですが、、、

近年ニホントカゲも分類が細分化され、本州東部に生息する子たちはヒガシニホントカゲと呼ばれるようになっています。

この子は奈良なのでニホントカゲです。

ヒオドシチョウ

ヒオドシチョウ

大台ヶ原ドライブウェイにいたヒオドシチョウです。

3月ごろの早春から見ることができる代表的なチョウで、オレンジ色が美しいです。

山地に生息し、よく陽だまりで日光浴をしている姿を見かけます。

ヤマナメクジ

ヤマナメクジ

ヤマナメクジは山地や森に生息する巨大なナメクジです。

その大きさは10cmを越え、移動時は20cm近くになることもあります。

朽ち木の下やうろなどで見かけ、日本の山には数多く生息しています。

黒っぽい縦筋模様が特徴です。

マダラカマドウマ

マダラカマドウマ

マダラカマドウマは便所コオロギと呼ばれる虫で、カマドウマの中で最もメジャーな種になります。

その名に違わず、この子とはトイレで出会いました。

トイレの手洗い場にいるマダラカマドウマ

トイレにいるのは全然かまわないのですが、手洗い場を占拠されるのは困りますね。

頑張って、彼らに水がかからないように手を洗いました。

夜行性で、あまり人に好かれる姿もしていないので気持ち悪いと感じる人も多いみたいです。

かわいいんですけどね。

ヒシベニボタル

ヒシベニボタル

羽が美しい朱色のこの甲虫はヒシベニボタルと言います。

大台ヶ原の周辺の山の中で休んでいる時に目の前にいて気づきました。

1cmすらない小型サイズの虫なので、探さなければなかなか目に入りません。

ホタルと名前につくだけあって、一応ホタルに近い仲間ではありますが、ベニボタル科は残念ながら発光しません。

ベニボタルの仲間は種類が多いうえに、めちゃくちゃ小さいので種類の同定がなかなか難しいです。

ウンカの仲間

ウンカの仲間

このセミっぽい羽虫の仲間はウンカといいます。

ウンカもなかなか種類が多いため、下位分類は不明です。

カメムシ目ヨコバイ亜目で、セミに近い仲間になります。

超小型のセミみたいなもんです。

この季節気持ち良く窓を開けて運転していたら車内に突入してきました。

良くあります。

カゲロウの仲間

カゲロウの仲間

渓流に多いのはやはりカゲロウの仲間でしょう。

トンボのヤゴのように、幼虫時代を渓流の水中ですごし、成虫になると外の世界に羽ばたいていきます。

命が短いことでも知られ、成虫になると数時間~1週間ほどでその生涯を終えます。

カゲロウやカワゲラの幼虫

石をどかすとカゲロウやカワゲラの幼虫がたくさん出てきます。

彼らの命のメインは幼虫時で、その期間は数年と長く、実はカブトムシの一生よりも長いんです。

儚い命とされるカゲロウですが、実は幼虫時から合わせると普通に長生きなんです。

クマ注意

クマ注意の看板

こちらの画像は釈迦ヶ岳のクマ注意の看板になりますが、奈良南部の紀伊山地には時おりツキノワグマが出没します。

そのため、ところどころでクマ注意の表示を見ます。

襲われたら命はないので気を付けるようにしましょう。

まとめ

今回は奈良南部の紀伊山地で春出会った生き物たちをご紹介しました。

奈良南部は秘境感漂い、美しい自然も多く残っており、ただぼーっとするだけでも心が洗われる感じがするいい場所です。

クマには気を付けながら自然と触れ合ってみてはいかがでしょう。

クリックしていただけるととっても嬉しいです!

広告

2020年4月30日陸探索奈良,関西

Posted by lunalion