大自然の撮影におすすめのカメラ【PowerShot SX720HS】

大自然の撮影におすすめのカメラ【PowerShot SX720HS】

野外での生き物撮影において、私が重宝しているコンパクトデジタルカメラが、Canonの【PowerShot SX720HS】になります。

私自身、それほどカメラには詳しくなく、これまではスマートフォンのカメラを使ってきました。

近年、スマートフォンのカメラ機能はかなり高性能化されており、普通の撮影においては特に不便は感じませんが、やはり、野生の生き物を撮影するという点においては、なかなか思った通りに撮影ができません。

そこで1年ほど前から、【PowerShot SX720HS】を使っていますが、非常に使い勝手がいいです。

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選択基準

私が【PowerShot SX720HS】を選んだ基準は以下の4点です。

・ズーム機能に優れること ⇒ 遠くにいる生き物を高精度に撮影したい。

・接写能力が高いこと ⇒ 小さな生き物を撮影したり、生き物の微細な部分を撮影したい。

・コンパクトサイズであること ⇒ 野山を歩くときに邪魔にならないもの。

・値段が安い ⇒ 高いものを買っても使いこなせない。

特に重要視したのは①と②です。

正直、画質なんかはそれほどこだわりはなく、遠くにいる生き物を撮影できることと、生き物の細かい部分を捉えられることが重要でした。

そして、散策時には長く歩くことや、険しい道を行くこともあるため、なるべくコンパクトなものが好ましく、ゴツイ一眼レフなんかはあまり使いたくありませんでした。

私の基準を全て満たしてくれたのがこの【PowerShot SX720HS】だけだったのです。

【PowerShot SX720HS】の特徴

大自然の撮影におすすめのカメラ【PowerShot SX720HS】

ここからは、【PowerShot SX720HS】について、それぞれの機能についてメリットデメリットを交えてお伝えしていきます。

約1年間使用した経験に基づいて、ご説明しますが、あくまで私の主観ですのであしからず。

なお、私が撮影した画像も交えてご紹介しますが、素人の写真なので、どの写真ももっときれいに撮れること間違いなしです。

また、このWebページ上では、画像は自動的に縮小されますが、実際は5184×3888画素で撮影していますので、もっと高解像度になります。

ズーム機能

【PowerShot SX720HS】の大きな特徴として、「光学40倍ズーム」を備えていることが挙げられます。

要するに、画質を損なうことなく、40倍拡大して撮影することができるというものです。

ここまで拡大すると、直接目で見るよりはるかにきれいに見えます。

そのため、私はたまに顕微鏡代わりに使います。

ひとまず、具体例をお見せしましょう。

光学1倍で撮影 エゾヒグマ
光学1倍で撮影 エゾヒグマ

こちらの画像は光学1倍で撮影したエゾヒグマです。

何が何だか分からないと思います。

この画像から分かるのは綺麗な山と海と川くらいでしょうか。

光学40倍で撮影 エゾヒグマ
光学40倍で撮影 エゾヒグマ

それが光学40倍で撮影するとこちらの画像のようになります。

エゾヒグマがくっきり写っています。

ちなみに念を押しますが、画質が荒く見える場合は、アップロードする際に強引に縮小されるためで、本来かなり画質はいいです。

このエゾヒグマを撮影したときは、目で見ても黒い点くらいにしか分からない距離でしたが、【PowerShot SX720HS】で見ることで、その動きを詳細に追うことができました。

光学1倍で撮影 アメンボ
光学1倍で撮影 アメンボ

次の例は、アメンボです。

この画像の中心付近に黒い点が見えるはずです。

それがアメンボですが、光学ズームを使わなければまず分かりません。

光学40倍で撮影 アメンボ
光学40倍で撮影 アメンボ

光学40倍で撮影することで、このようにアメンボの姿をはっきりとらえることができました。(若干ピントはずれましたが)

このように、自然界では撮影したいものが目の前にないことが多く、光学ズーム機能は非常に重要になります。

また、生き物は近づくと逃げるものが多いため、少し離れたところからズーム機能で撮影できるというのは非常に便利です。

難点としては、光学40倍までズームすると、多少ぶれやすくなることぐらいですが、これはどのカメラでも一緒かと思います。

接写機能

続いて、【PowerShot SX720HS】の大きなメリットと考えるのが接写機能です。

生き物は小さいため、なるべく近づいて撮影しないとなんだかよく分からない写真になってしまいます。

【PowerShot SX720HS】はレンズ先端から1cm以上離れていれば撮影することができるため、撮影対象とくっつくぐらいの距離でも撮影が可能になります。

例をご覧いただきましょう。

接写したキイロテントウ
接写したキイロテントウ

キイロテントウは4~5mmほどの極小の昆虫です。

普通に撮影しても黄色い粒にしか見えません。

しかし、接写することで、このようにくっきり写すことができます。

逆光で暗くなっているのは、撮影者の実力不足です。

目では良く分からない内腕部のキメもくっきりです。

数mmの昆虫をこれだけくっきり写せれば、あらゆる生物種を撮影することができます。

デメリットとしては、接写すると、カメラ自体が影を生み出してしまい、カメラの影がかかった写真や、暗い写真になってしまいがちなことです。

これは撮影テクニックでどうにかなるのかもしれませんが、私にはまだできません。

その他性能

私はコンパクトデジタルカメラを選択する際、光学ズーム機能と接写機能を最重要視していましたが、それ以外の機能も充実しているみたいです。

私には使いこなせていないものも多いです。

少なくとも、充電は一日中使っていても切れたことはありません。

画質はもちろん非常にきれいです。

夜間には内臓ストロボで撮影することで、暗さを感じさせない綺麗な画像が撮影できます。

夜間に内臓ストロボで撮影したカタツムリ
夜間に内臓ストロボで撮影したカタツムリ
夜間に内臓ストロボで撮影したアカハライモリ(水中)
夜間に内臓ストロボで撮影したアカハライモリ(水中)

全体的に黄色っぽくはなり、影はできますが、撮影範囲全体が明るく撮ることができます。

田んぼの中にいたアカハライモリを撮影した際も、変な反射等起こらず、良い感じに撮影できました。

なお、この機能は数メートル以内に限られます。

夜に遠くの山々を撮影しても、当然、真っ暗です。

ストロボの欠点は、シャッターが切られるまで、少し時間がかかることがあることぐらいでしょうか。

動画に関しては、基本的に【GoPro HERO8】で撮影しており、それと比較すると、さすがに手ブレが大きいですが、【GoPro HERO8】と違って高倍率光学ズーム機能があるのは強みです。

何より、コンパクトでポケットサイズなので、大自然散策中も全く邪魔にならないのがいいですね。

このサイズで光学40倍ズームできるのは大きなメリットだと思います。

そして何より、この機能を積んでいて、3万円前後という低価格で購入できるのが素晴らしいです。

まとめ

今回は大自然で生き物を撮影する際などに使用するコンパクトデジタルカメラとして、【PowerShot SX720HS】をおすすめさせていただきました。

私が選んだ理由としては以下の四点です。

① 遠くの生き物や景色を拡大して撮影できる光学40倍ズーム機能

② 小さな生き物や、詳細に撮影するための接写機能

③ 自然散策に邪魔にならないコンパクトかつ軽量な本体

④ お試しで購入できる、お手軽な価格

そして、この四点を満たすのは【PowerShot SX720HS】だけしか見つからなかったため、こちらを購入しましたが、1年間使い込んだ結果、大変満足しています。

動画はGoPro HERO8で撮影しており、こちらもかなり使い勝手が良いので、またいつか紹介させていただきたいと思っています。

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Posted by lunalion