ハツカネズミの生態
ここではハツカネズミとその同属であるオキナワハツカネズミについてご紹介します。
ハツカネズミといえば、ネズミの代表種です。
小さくてかわいらしいことから、ペットとしても人気があります。
「ネズミなんてかわいくないじゃないか」と思われる人もいるかと思いますが、実際飼育してみると、すぐにかわいいと感じ始めると思います。
しかも、多頭飼育できるため、社会性が観察できたり、非常に丈夫なので飼育も容易です。
何よりも簡単に繁殖するため、出産や授乳、子供の成長を観察しながら飼育できます。
ハツカネズミのペットとしての魅力や欠点、飼育についてこちらで紹介しているので良かったらご覧ください。
一方、言い方は悪いですが、増殖が早いことから、人間に利用されてきた側面もあります。
時にはヘビなどのペットのエサとして、時には「マウス」として研究にも利用されている哺乳類です。
今回はそんなハツカネズミについて生態をご紹介します。
ハツカネズミについて
学名:Mus musculus
分類: ネズミ目(齧歯目)ネズミ科 ハツカネズミ属 ハツカネズミ
頭胴長:60~92mm
体重:10~20g
分布: 全国各地
良く繁華街などで見られるドブネズミやクマネズミと比べると非常に小型で、小さなハムスターくらいのサイズです。
体色は茶色が一般的ですが、餌用や飼育用、実験用マウスは白色のアルビノ個体が多いため、白の方がなじみがあります。
オキナワハツカネズミ
ハツカネズミと同じくハツカネズミ属のオキナワハツカネズミも日本には生息します。
ハツカネズミと同じような生態ですが、見た目は少し異なり、ハツカネズミより尾が長いことや、しっぽの下側が白っぽいことから識別できます。
名前の通り沖縄本島の全域に分布しており、田畑などでハツカネズミと同所的に生息しています。
ハツカネズミの生態
行動
草地に生息することが多いですが、生息範囲は広く、家屋にも住み着きます。
環境適応性が高く、日本でも外来種として入ってきて以来、数を増やしています。
また、コンテナなどに潜んで移動し、世界のあらゆる場所に生息範囲を広げていると言われています。
狭い隙間などに巣を作り、単独、もしくは家族で暮らします。
そして、主に夜に餌を求めて行動します。
寿命は1~2年と長くはありません。
餌
木の実、穀物、その他植物の花、種子、茎、根、昆虫など、雑食であらゆるものを食べます。
繁殖
繁殖力は非常に高く、妊娠から約20日でスピード出産することから、「二十日鼠(ハツカネズミ)」と名付けられています。
自然界では春と秋が繁殖期にあたりますが、実際には一年間通して繁殖可能なため、屋内などで整った環境に生息するハツカネズミはどんどん数を増やします。
出産したハツカネズミはすぐに次の妊娠が可能になるほか、生まれた子供も2か月ほどで性成熟するなど、繁殖力の高さはかなりのものです。
こちらでハツカネズミの成長過程を写真付きでご紹介しているので、興味がある方はご覧ください。
まとめ
今回はハツカネズミの日本での生態をご紹介しました。
家ネズミの一種であるハツカネズミは駆除対象となっているため、今回、見つけ方は省きました。
家屋内ならともかく、自然界で見つけるのはかなり難しいですしね。
ハツカネズミを見たかったら、ぜひ飼育をお勧めします。
最後になりますが、ハツカネズミ以外の哺乳類の生態・見つけ方もこちらで徐々にまとめています。良かったら覗いてみてください。
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