田んぼにあるピンクの卵は何?【ジャンボタニシ】

田んぼ

田んぼにあるピンクの卵は何?

暖かい季節になると、西日本をはじめとした各地の田んぼでは、美味しそうなピンクの卵が見られるようになります。

一見、ブドウのような、イクラのような、鮮やかなピンクをしています。

これ、なんだかご存知ですか?

さっそくネタばらしをしてしまいますが、これは「スクミリンゴガイ」、通称ジャンボタニシと呼ばれる貝の仲間の卵になります。

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ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)とは

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)

まず簡単にジャンボタニシについてご説明いたします。

ジャンボタニシはタニシではない

ジャンボタニシは名前にタニシとつきますが、タニシの仲間ではありません。

タニシは一般的にタニシ科の貝のことを指しますが、ジャンボタニシはタニシ科ではなく、リンゴガイ科になります。

そのため、見た目は似てますし、淡水生の巻貝という共通点はあるものの、ジャンボタニシはタニシではありません。

ジャンボタニシは外来種

ジャンボタニシは外来種で、実は最近日本に入ってきた種になります。

40年ほど前の1981年に初めて日本に持ち込まれたジャンボタニシは、もともとは食用という目的でした。

しかしあまり売れず、ジャンボタニシ産業は下火になっていきます。

このときに野生化した個体たちが現在でも各地で猛威を振るっているということです。

もともとは南米の生き物ですが、現在では世界各国に生息地を広げており、世界の侵略的外来種ワースト100にも数えられています。

ジャンボタニシの卵

ジャンボタニシの卵
ジャンボタニシの卵

ジャンボタニシは暖かい季節になるとピンク色の鮮やかな卵を水上に産み付けます。

雑草や稲に産み付けられていることもあれば、コンクリートなどにも産み付けます。

コンクリートに産み付けられたジャンボタニシの卵
コンクリートに産み付けられたジャンボタニシの卵

雑草についているのだけ見ると、おいしそうな実をつける植物に見えるかもしれません。

それくらい鮮やかです。

産み付けられた卵は、温暖な気候下では2週間ほどで孵化します。

すでに孵化したジャンボタニシの卵
すでに孵化したジャンボタニシの卵

産卵直後の卵は柔らかく粘性がありますが、段々硬質化していき、最終的には白っぽくなって赤ちゃんが孵化します。

わずか10日~15日ほどで生まれ、さらに2か月ほどで性成熟し次の卵を産めるようになるというのだから、すごい繁殖力です。

卵がピンク色をしている理由

ではなぜ、ジャンボタニシの卵はこんなに鮮やかで美しいピンク色をしているのでしょう。

実はジャンボタニシの卵には神経毒が含まれていることが分かっており、ピンク色は警戒色であるという説が濃厚です。

つまり「毒を持っているから近づくな」とアピールしているわけです。

間違えてジャンボタニシのピンク色の卵を口にしてしまった生き物は、毒のダメージをくらい、もう二度とピンク色の卵には手を出さないと学習します。

ジャンボタニシの毒はPcPV2というもので、人が食べると苦みを感じます。

量によっては「苦い!」では済まないかもしれませんので、食べないのはもちろん、不用意に触ることも避けた方が無難でしょう。

まとめ

今回、田んぼに良くあるピンクの卵の正体についてご説明させていただきました。

ピンクの卵の正体は、ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵ということでした。

そして補足情報としては以下のような感じです。

・ジャンボタニシはタニシではない。

・ジャンボタニシは外来種。

・ジャンボタニシの卵には毒があり、鮮やかなピンクはその警戒色。

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Posted by lunalion