野生の馬(ウマ)の生態と見つけ方【都井岬の御崎馬】

野生の馬(ウマ)の生態と見つけ方

日本には実は野生の馬が生息しているという事実をご存知の方はそう多くありません。

日本では、古墳時代ごろに朝鮮から馬が渡来したことが馬分化のはじまりと言われており、そこから全国に広まったと考えられています。

日本各地で馬が飼育され、軍事、農耕、移動などの手段として利用されてきました。

そして現代でも、乗馬や競馬など人々に愛される動物として、各地で飼育されています。

しかしながら、中には野生化している馬も存在します。

それが今回紹介する御崎馬です。

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馬(御崎馬)について

学名:Equus caballus

分類: 奇蹄目(ウマ目) ウマ科ウマ属ウマ

体高:110~130cm

体重:300kg

分布: 宮崎県都井岬

御崎馬は都井岬に生息する日本在来馬で、国の天然記念物にも指定されています。

馬は体高が147cm以下になるとポニーに分類されますが、御崎馬も約130cmと中型馬なので、一応、ポニーになります。

500ヘクタールの限られた面積で生息しており、半野生とも言われますが、給餌や繁殖などは300年以上自然に任されており、個人的には野生の生き物だと思っています。

おそらく、環境が変わらなければ、管理施設がなくなっても問題なく生きていけるでしょう。

馬(御崎馬)の生態

行動

彼らの行動はシンプルで1日中草を食べています。

朝も昼も夜も草を食べています。

そして車が近づくと興味を示して身に来ることもあります。

寿命は15年前後と言われ、飼育下にないのに割と長生きです。

また、冬になると冬毛が生えてきてもふもふになります。

馬は草食動物ですので、都井岬に生えている植物を食べます。

繁殖

通常、オス1頭とメス数頭のハーレムで生活しますが、ハーレムを作れないオスはオスだけの群れを作ります。

出産は3月~8月にかけて、一度に5~6頭を生むことができます。

また、出産は基本的に隔年となります。

馬(御崎馬)の見つけ方

御崎馬

御崎馬を見つけるのは非常に簡単です。

都井岬に行くこと。

それが全てですが、簡単に馬に出会うまでの手順をご説明します。

まずは都井岬に向かう道を自動車で走り、駒止の門まで行くと、こちらで御崎馬の保護管理協力金として400円支払います。

これは車の場合で、バイクなど2輪車であれば100円です。

そして、その先に進むと野生の馬の生息ゾーンです。

馬が道路に出てくることもありますが、お互いのために、事故にはくれぐれも注意してください。

あとは小松ヶ丘や都井岬といったポイントに行けば、高確率で出会うことができます。

4~6月ころに行けば、生まれたばかりの仔馬を見ることができるかもしれません。

都井岬には約100頭の御崎馬が高密度で生活しているものの、天候などによっては必ずしも見ることができるわけではないこともご承知ください。

まとめ

実は日本にも野生の馬が生息しています。

そして彼らは宮崎県都井岬でしっかり独立して生きていくことができています。

都井岬まで行けば観察することができるのでぜひ。

自動車で轢かないように気を付けてくださいね。

最後になりますが、馬以外の哺乳類の生態・見つけ方もこちらで徐々にまとめています。良かったら覗いてみてください。

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2020年5月1日哺乳類図鑑哺乳類

Posted by lunalion