沖縄探索で出会った生き物⑦~サンゴ礁・磯編~【2020年夏】
沖縄5日間の旅行で出会ったサンゴ礁・磯の生き物たちをご紹介します。
有名スポットばかりなので、ネタばらしをしてしまうと、今回行ったのは沖縄本島のジョン万ビーチ(大度海岸)、崎山ビーチ、ゴリラチョップの3か所になります。
崎山ビーチは割と穴場スポットかも?
場所によって全く地形が異なり、生き物の種類も多少異なります。
ジョン万ビーチやゴリラチョップは沖縄でも有数のシュノーケリング・ダイビングスポットとなってしまったので、かなりの人であふれかえっていました。
また、ジョン万ビーチや崎山ビーチは、干潮時には広くて浅いタイドプール状態になるので、お子さんを連れての魚とりにもおすすめです。
シュノーケリングをしていると無数の魚と出会うことができ、到底すべては紹介できないので、チョウチョウウオなど一部種類の紹介に留めさせていただきます。
チョウチョウウオの仲間
チョウチョウウオ(ナミチョウ)
チョウチョウウオ、通称ナミチョウは本州では最も普通に見られるチョウチョウウオですが、沖縄ではそれほど数が多くありませんでした。
たまにアダルト個体を見るかなーくらいの頻度で出てきます。
トゲチョウチョウウオ
トゲチョウチョウウオは白地に黄色が美しいチョウチョウウオです。
本州でも良く見かけるチョウチョウウオで、沖縄でも数が多かったです。
フウライチョウチョウウオ
フウライチョウチョウウオは沖縄で最も数多く見たチョウチョウウオの一種です。
本州でも目にする機会は多く、トゲチョウに少し似ています。
チョウハン
チョウハンは少なからず多からずといった感じで、あまり印象には残っていません。
本州でも良く見られ、上述のナミ、トゲ、フウライに比べると少ないですが、串本では大抵の磯で見られます。
ナミチョウに良く似たチョウチョウウオです。
アケボノチョウチョウウオ
アケボノチョウチョウウオも沖縄では少なからず見られました。
本州では毎年出会えますが、少し珍しめです。
模様が特徴的で、出会うと印象に残るチョウチョウウオです。
セグロチョウチョウウオ
セグロチョウチョウウオは数は少ないものの、沖縄ではどの磯でも見ることができました。
背中に黒い模様があることが大きな特徴です。
本州では漁港で出会うことがありますが、珍しい種類で、見つけるとテンションが上がる種類です。
ゴマチョウチョウウオ
ゴマチョウチョウウオは沖縄ではかなり数多く見られました。
本州ではレア種です。
クリーム色の体にゴマ模様(黒いスポット模様)が特徴のチョウチョウウオです。
ニセフウライチョウチョウウオ
ニセフウライチョウチョウウオは沖縄でも数は多くなく、数匹しか見ることができませんでした。
名前の通り、フウライチョウチョウウオに少し似ており、もしかしたらちらっと見てフウライだと思って見逃した個体もいるかもしれません。
成魚は大型になります。
本州ではほとんど見られません。
ミスジチョウチョウウオ
ミスジチョウチョウウオは沖縄のサンゴ礁ではトップクラスによく見ました。
ゴリラチョップではどこにでもいました。
こちらも本州ではレア種で、串本まで行くと割と見る種になります。
ウミヅキチョウチョウウオ
ウミヅキチョウチョウウオは沖縄では普通にいましたが、そこまで数は多くありませんでした。
トノサマダイやスミツキトノサマダイとよく似た種になります。
本州では見たことがありませんが、潜ればいるのだと思います。
ヤリカタギ
ヤリカタギは沖縄では普通に泳いでいれば見ることができますが、数は多くはありません。
本州ではたまに見られます。
特徴的な模様なので、見つけると印象に残る種です。
アミチョウチョウウオ
アミチョウチョウウオはサンゴの隙間で小型の個体を目にしましたが、成魚は見ませんでした。
本州ではたまに見ることがあります。
スミツキトノサマダイ
スミツキトノサマダイは今回は割と見る機会が多かったです。
トノサマダイやウミヅキチョウにも似ますが、スポットの色が黒くないため、判別しやすいです。
本州ではレア種です。
カガミチョウチョウウオ
カガミチョウチョウウオは黄色味が無く、ほとんど白黒二色のチョウチョウウオです。
沖縄では数は少ないもののちょこちょこ見られました。
本種では今のところ見たことがないです。
ハギ・フグの仲間
ツノダシ
ツノダシは海水魚の中でもトップクラスにかっこいい魚だと個人的には思っています。
沖縄ではサンゴ礁や漁港などでかなりの数が見られます。
本州でも毎年確実に見られる種類です。
ヒレナガハギ
ヒレナガハギは沖縄では数多く見ることができます。
縦に長く、見ごたえのある魚です。
本州で見ることはあまりありません。
ゴマハギ
ゴマハギは背びれと知りびれが大きめのハギです。
色は割と変異に富んでいて、黄色いものや黒いものがいますが、平均的に見ると、体の前の部分が黄色く、後半部分が黒っぽくなります。
沖縄では多くはありませんが普通に見ることができます。
ニジハギ
ニジハギは沖縄では普通に見られました。
カラフルな色合いをしており、海中で映えます。
本州では多くはないですが見ることができ、串本のサンゴ礁まで行くとかなり数が増えます。
ミヤコテングハギ
ミヤコテングハギは本州ではあまり見ることがないですが、沖縄ではかなり見られます。
くっきりと模様が出ており、美しいです。
サンゴ礁にたくさん泳いでいます。
テングカワハギ
テングカワハギはパステルカラーのきれいなカワハギです。
枝サンゴの近くで、頭を下にして泳いでいる姿をよく目にしました。
数匹で固まって泳いでいることが多いようです。
コクテンフグ
コクテンフグは採集家にとってサンゴ礁のアイドルでしょう。
犬っぽいかわいらしい顔つきをしており、逃げ足は遅いので素手でも捕まえることができます。
捕まえると膨らみますが、めちゃくちゃ柔らかいです。
強い毒を持つため、間違っても食べないようにしましょう。
シマキンチャクフグ
シマキンチャクフグはノコギリハギに擬態されることで有名なフグです。
毒を持ちます。
ベラの仲間
ホンソメワケベラ
ホンソメワケベラのクリーニングは沖縄では良く見られます。
10匹ほどで集まっている姿も目にしました。
本州でもたまに見られる種です。
ソメワケベラ
ソメワケベラはホンソメワケベラに似ていますが、体の後ろ半分が白っぽくなるのが特徴です。
二色に染め分けられているように見えることから、ソメワケベラと呼ばれます。
ホンソメワケベラ同様クリーニング行動を示します。
カノコベラ
カノコベラは本州で普通に見られる種で、沖縄でも普通にいます。
捕まえてみたので載せてみました。
スズメダイ・クマノミの仲間
ハマクマノミ
ハマクマノミはクマノミの一種で、ゴリラチョップでは結構な数が見られました。
イソギンチャクと共生しており、近づくと威嚇のためなのか、エサがもらえると思うのか、近づいてくる個体が何匹かいました。
クマノミ
クマノミは沖縄で普通に見られます。
本州でも串本では良く目にする種です。
イソギンチャクと共生し、近づくと目の前に来る個体もいました。
ゴリラチョップでは餌付けされたスズメダイが人の近くに寄ってくるので、同じ行動かもしれません。
ヒレナガスズメダイ
ヒレナガスズメダイは黒と黄色の美しいスズメダイです。
枝状サンゴの近くでちらほら見かけることができました。
親になるとがらっと姿が変わることでも知られます。
クロスズメダイ
クロスズメダイは頭部が黄色く美しいスズメダイで、枝状サンゴで良く目にしました。
黒くないじゃないかと思われるかもしれませんが、安心してください。
成魚になると真っ黒になります。
ルリスズメダイ
ルリスズメダイは沖縄ならどこでも目にすることができます。
サンゴ礁というサンゴ礁で群れを作りますし、サンゴ礁じゃないところにも普通にいます。
青が映えるスズメダイです。
レモンスズメダイ
レモンスズメダイはルリスズメダイの次によく見たスズメダイだったかもしれません。
全身薄いオレンジ色で、頭部が青っぽくなります。
レモン色ではないですね。
本州では見たことがないです。
ミツボシクロスズメダイ
ミツボシクロスズメダイは黒い体に白い斑があるスズメダイです。
幼魚期はイソギンチャクに隠れます。
本州にも現れることがあります。
ミスジリュウキュウスズメダイ
ミスジリュウキュウスズメダイは白黒の横縞がきれいなスズメダイです。
沖縄では数の多いスズメダイですが、本州で見ることはほとんどありません。
その他
ウミヘビの仲間
沖縄のサンゴ礁ではウミヘビを見る機会も多いです。
こちらの画像はおそらくエラブウミヘビでしょうか。
ハブの数十倍の毒を持つため、噛まれたら命に関わります。
基本的には臆病で、攻撃してくることはありませんが、刺激するのは厳禁です。
アカハチハゼ
アカハチハゼはサンゴ礁の砂地に生息するハゼの仲間で、目の下のラインが美しいです。
本州では和歌山に生息しており、たまに見ることがあります。
テングノオトシゴ?
ウミテングの仲間と思われし魚を浅いタイドプールで捕まえました。
小さすぎて良く分かりませんでしたが、テングノオトシゴでしょうか?
カンモンハタ
カンモンハタは沖縄のサンゴ礁に生息するハタの仲間です。
地味なのでシュノーケリングで綺麗な魚を探しているだけではなかなか気づきません。
ミカヅキツバメウオ
ミカヅキツバメウオは沖縄の漁港でたまに見かけますが、サンゴ礁にも現れます。
海の中のロープの近くでゆらゆらしていることが多いみたいでした。
サザナミヤッコ
サザナミヤッコは本州の磯でも主役級ですが、沖縄でも同様でした。
青色の美しさは、沖縄のカラフルな魚たちと比較しても際立ちます。
普通に泳いでいてもほとんど見かけませんが、サンゴ礁の隙間などを覗くと割と目にします。
オグロトラギス
オグロトラギスは地味なので多くの人がスルーし、注目されない種ですが、沖縄ではかなり多く見られます。
一応、本州でも串本あたりには生息しているそうです。
フトユビジャコ
フトユビジャコは沖縄の浅瀬で良く見られました。
潮溜まりにも多かったです。
クリイロサンゴヤドカリ
クリイロサンゴヤドカリは普通のサンゴヤドカリで、串本でもよく見ます。
なんとなく写真を撮っていたので載せてみました。
まとめ
今回、沖縄旅行でシュノーケリングをして出会った生き物たちをまとめてみました。
チョウチョウウオの仲間に関しては、出会った種をなるべく漏らさず載せたので、沖縄でシュノーケリングをして見つけたチョウチョウウオの種類を調べたかったら、だいたいはこのページで確認できると思います。
他の種は写真に写っていた個体を適当にあげているだけなので、種の同定には使えないかもです。
今回の沖縄旅行の他の探索記はこちら↓
⑦~サンゴ礁・磯編~
また、海水魚探索・採集に関する記事はこちらでまとめているので良かったらご覧ください。
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