【死滅回遊魚】和歌山県串本で磯採集【2019年夏】
8月中頃に和歌山県串本の海に採集に行ってきました。
こちらは磯、漁港、夜の漁港の三部構成で記事にしようと思います。
たくさんの死滅回遊魚をはじめ、漁港ではウミガメなどにも出会うことができました。
なお、磯での採集では基本的に潮だまりか、水深1m程度の浅瀬でのシュノーケルになります。
チョウチョウウオ類
今年の磯の主役はチョウチョウウオたちでした。
採集したのは上記画像の5種。ゴマチョウチョウウオ、トノサマダイ、チョウハン、フウライチョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ。
他にもナミチョウ(チョウチョウウオ)はたくさんいましたし、ハタタテダイも見られました。
フウライとトゲチョウも一応一匹ずつ採集したものの、最終的にはリリースしています。
ゴマチョウチョウウオ
水深1m弱のタイドプールにて採集しました。
3cmほどの個体です。
ゴマチョウチョウウオは串本に現れるチョウチョウウオの仲間では珍しめの種になります。
白地に黒いつぶつぶが散りばめられ、ゴマのように見えるのが特徴です。
チョウチョウウオの中でも丈夫な種のようなので大事に飼育してみます。
トノサマダイ
小さな枝サンゴの隙間にいたトノサマダイの幼魚をを採集しました。
1cm程度と非常に小さな個体です。
トノサマダイは串本の磯では枝サンゴの隙間で隠れている個体を見つけることができます。
他のチョウチョウウオのように、あまり泳ぎ回らず、サンゴの隙間に隠れているので、狙って探さないとあまり目立ちません。
サンゴの隙間に隠れられると捕まえるのは難しいですが、逆にスイスイと逃げられることもないので、長期戦を覚悟して粘れば、何とかサンゴから掻き出せます。
チョウハン
足首がつかる程度の浅い態度プールで採集しました。
1.5cmほどの小さな個体です。
個人的にはフウライやトゲよりも個体数が少ないイメージなのですが、今年の磯ではナミチョウに次いでたくさん出会った気がします。
小さい幼魚はひざがつかるくらいのタイドプールにも良くいました。
ナミチョウに似たカラーですが、口元の黄色と鮮やかで濃い体色が目立つ種です。
フウライチョウチョウウオ
フウライチョウチョウウオは磯のいたるところで見ました。
浅いタイドプールにも良く出現します。
例年、ナミチョウについで良く遭遇するチョウチョウウオです。
トゲチョウチョウウオ
トゲチョウチョウウオは非常に鮮やかできれいなチョウチョウウオです。
タイドプールや漁港でよく出会います。
今年は、私が良く行く磯ではあまり多くなく、フウライやチョウハンの方が良く目にしました。
スズメダイ類
ソラスズメダイは、今年も磯に漁港にたくさんいました。
磯では鮮やかな青が目立つ非常にきれいなソラスズメダイですが、水槽ではすぐに退色してしまい、黒ずんでしまうのが残念ポイントです。
また、気が強いので混泳に向かず、あまり飼育することがない子たちです。
しかしながら、非常に丈夫なため、スズメダイの仲間だけで飼育するなど、工夫すれば飼いやすい種でもあります。
スズメダイ科の仲間ではクマノミ、ミヤコキセンスズメダイ、ネズスズメダイも発見しました。
ハコフグ
ハコフグは串本の磯では本当によく見ます。
岩の下に隠れていることが多く、俊敏に逃げることもないので、見つければ採集は容易です。
愛嬌のある顔をしており、幼魚の間は模様もきれいです。
フグ毒として有名なテトロドトキシンは持たない一方、パフトキシンを皮膚からだすため、飼育すると混泳魚を毒死させてしまうことがありますので、飼育には細心の注意が必要です。
タナバタウオ
タナバタウオは串本ではタイドプールの石をどけるとよくペアで出てきます。
青のラインやオレンジ色が美しく、胸鰭が長く、パッと見るとシーラカンスのようでかっこいいです。
サツキハゼ
サツキハゼは、磯や漁港では群れで泳いでいるのがしばしば見かけられ、採集は容易です。
クロユリハゼ科はうろこが輝いてとってもきれいです。
カサゴ
大きいカサゴが磯のいたるところで見られます。意外と採集は難しくないので、捕まえてみました。
20cmは超えていそうな個体です。
カサゴは高級魚ですし、食べたらおいしそうですね。
ベニワモンヤドカリ
歩いていると非常に目立つベニワモンヤドカリ。
串本のサンゴ礁でたまに出会います。
今回は合計3匹採集しました。イモガイ系の貝に好んで入ります。
丈夫で飼育しやすいヤドカリです。
ミスガイ
貝を背負ったウミウシのような形状のミスガイ。
特に珍しいわけではありませんが、ひらひらがとってもきれいです。
餌はミズヒキゴカイを好んで食べます。
小さい目がまたかわいいですね。
その他
ここでは一部を載せましたが、ほかにも様々な魚がいました。
モンツキハギ、キリンミノ、カンムリベラなど。
昼・夜に漁港での探索・採集も行っているので以下の記事も良かったらご覧ください。
また、海水魚探索・採集に関する記事はこちらでまとめているので良かったらご覧ください。
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