【シラスウナギ】夜の淀川で小魚探し【2020年春】

【シラスウナギ】夜の淀川で小魚探し【2020年春】

さて、今回は夜の淀川の水中にどんな生物がいるかを探しに来ました。

夜は往々にして、昼とは違う姿を見せます。

今回、汽水域ワンド編に分けて探索しました。

淀川は淀川大堰(海から10km程度にあります。)から海側が汽水域となっており、海水が混じるため、それより上流とは異なった生物相を示します。

一方、淀川大堰より上流の淡水エリアには多くのワンドが存在します。

ワンドとは、川とはつながっているものの、独立して池のように見える場所のことです。

今回はその2か所を夜に行ってきました。

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汽水域編

河川敷からの夜景

夜の川は怖いです。

川の中に吸い込まれそうですし、変な人もいます。

ただし夜景は結構きれいです。

川の中を覗き込んでみます。

大量の小魚

泳いでいる大量の小魚

川を照らしてみるとさっそく大量の魚の群れと遭遇しました。

ボラかなと思いつつ掬ってみます。

大量の小魚

めちゃくちゃ入りました。

あちこちに群れがいるし、小魚取り放題です。

おそらくサッパかコノシロの稚魚でしょう。

大きくなって美味しくなってほしいところです。

というか、都会にある家の近所でこれだけ活餌が採集できるなら、イザリウオとかタガメとかも飼えそうですね。

まあ残念ながら、タガメは数が減り過ぎて、販売禁止になってるんですけどね。

ウナギの稚魚(シラスウナギ)

ウナギの稚魚(シラスウナギ)

ウナギの稚魚を見つけました。

7~8センチくらいのこのくらいのサイズはシラスウナギと呼ばれます。

ウナギは成長過程で、透明なレプトケファルスを経て、ウナギの形に近づいたシラスウナギとなり、黒くなったクロコとなります。

現在の通説では、ウナギはマリアナ諸島あたりで産卵し、そこから2000キロの大移動を経て日本の川に戻ってきます。

そのため、この個体も網をすり抜けそうなくらい小さくても、もう生後半年は経っており、すごい人生経験を積んでいると考えられます。

2匹のシラスウナギ(ウナギの稚魚)

この日はシラスウナギを2匹見つけました。

大きくなることを願ってリリースします。

でかくなったら釣りあげましょう。

その他

他にもスジエビの仲間やカニの仲間などがいました。

ワンド編

夜の河川敷の道

続いて少し上流域に移動し、ワンドに来ました。

真っ暗です。

夜のワンドでは時おり巨大な生き物が水の中を移動する音や気配がしました。

カメやヌートリアあたりが犯人でしょうか。

落ちている麦わら帽子

麦わら帽子が落ちていました。

夜に発見すると怖い。

マムシに注意の看板

マムシに注意の看板です。

マムシは日本でおなじみの毒蛇です。

この河川敷は自然が多いので確実にいるでしょう。

マムシは夜行性で攻撃性も強いため、間違っても踏まないように足元を注意しながら進みます。

ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビです。

ワンドには昼夜に限らずエビがたくさんいます。

今度片っ端から捕まえて種類を調べてみたいです。

ヌマエビだけでも何種類かいるはず。

ミジンコ

実は今回の目的はミジンコ採集でした。

餌用です。

夜にライトで水面を照らしている

夜のワンドにこんな感じでライトを照らしておくと、動く点みたいなのがたくさん寄ってきます。

それがミジンコです。

ミジンコには光に集まる習性があるらしく、光を照らしているとその近くに寄ってきます。

そしてめちゃくちゃ網目の細かい網ですくったり、水ごと掬って採集します。

ミジンコ

全く分かりませんが、こちらの画像の点々がミジンコです。

実際見ると動いているので良く分かります。

なお、厳密にはミジンコにも種類があり、今回は種類気にせず捕まえています。

野犬?

採集していると犬の吠える声が聞こえてきました。

野犬か誰かが散歩させているのかは不明ですが、明らかに河川敷の遊歩道ではなく川の方から聞こえます。

本当にいるのかは不明ですが、「野犬に注意」の看板もあり、市もなにやら対策しようとしているようなので、おそらく本当にいるのではないでしょうか。

犬にしてもホームレスにしても夜に会いたくないので、さっさと撤収します。

まとめ

今回は夜の淀川に行ってきました。

汽水域の川とワンドとを両方見てきた結果、いろいろな生き物が夜も活発に活動していることが分かりました。

とはいえ、夜は事故も危険ですし、人、野犬、マムシなど危険が多いです。

気を付けて探索しましょう。

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2020年5月5日陸探索大阪,,関西,

Posted by lunalion