はんざきセンター【オオサンショウウオの全てが分かる】

はんざきセンター【オオサンショウウオの全てが分かる】

今回は岡山県の真庭市にあるはんざきセンター(正式にはオオサンショウウオ保護センター)に行って参りましたのでその中身を徹底解説します。

はんざきセンターが位置する、岡山県真庭市はオオサンショウウオの生息地として、その地域自体が天然記念物に指定されています。

(もちろんオオサンショウウオは個体としても特別天然記念物となっています。)

そんな真庭市にてオオサンショウウオの全容を紹介してくれるのがこの施設、はんざきセンターとなります。

なお、”はんざき”とはオオサンショウウオのことで、一説によると、半分に引き裂いても生きられそうな強い生命力からこの呼び名がついたと言われています。

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はんざきセンターの詳細

はんざきセンターは岡山県北部の真庭市に位置し、中国山地の山間部とも言える場所に位置します。

大阪などの都市部から日帰りで行くにはまあまあな距離となるので、その近辺に旅行に行った際に立ち寄るのが現実的でしょう。

観光地としての湯原温泉街の中に位置しており、無料の露天風呂も近くにあるので、温泉と一緒に楽しんでください。

すぐ近くに高速道路もあり、自動車でのアクセスは比較的楽です。

広い無料駐車場もあり、入館も無料なので気軽に訪問可能です。

はんざきセンターの全容

はんざきセンターの駐車場

地図に従ってはんざきセンターまで行くと、その脇には駐車場がありました。

おそらく他の施設と合同で使われる駐車場になるのでしょう。

こちらに車を駐車し、はんざきセンター入口へ。

はんざきセンターの入り口

大きくはありませんが、きれいな施設です。

面積的には普通の一軒家くらいでしょうか。

さて、入館してみましょう!

オオサンショウウオの展示

オオサンショウウオの展示

まず目を引くのがオオサンショウウオの成体の展示です。

2部屋に渡って、オオサンショウウオの成体が7~8匹ほど展示されています。

きれいに管理されている水槽で、生き生きと暮らしている様子がうかがえます。

オオサンショウウオの展示(上から観察)

水槽によっては上から見ることもできます。

実際の川で彼らを見つけたらこんな感じで見えるのでしょうか。

オオサンショウウオの巣穴の展示

巣穴から顔を出している様子です。

ちなみにこの巣穴の中は一面がガラスになっており、巣穴での様子を観察することもできるようになっています。

オオサンショウウオの卵と幼生

オオサンショウウオの卵

オオサンショウウオの成体に限らず、卵と幼生まで展示されています。

なかなかほかでは見られません。

直径約5mmの卵が卵のうに包まれているのが分かります。

オオサンショウウオは300~800個ほどの卵を一度に生み、約2か月後に3cm程度の幼生として孵化します。

オオサンショウウオの4歳幼生

オオサンショウウオの幼生が飼育されています。

今4歳ということですが、まだ20cmくらいでしょうか。

大人までの道のりは長いですね。

オオサンショウウオは1mくらいの巨大なサンショウウオのイメージですが、実は20年経っても40cmほどにしか成長しません。

成長速度は1年に1cmほどと非常に遅く、良く知る70~80cmのサイズになるには50年以上がかかります。

オオサンショウウオの骨格標本

オオサンショウウオの骨格標本

なんと骨格標本まであります。

半円形の特徴的な頭骨ですね。

水中では浮力が働くため、手足は小さく、肩や腰のつくりも弱弱しくできています。

オオサンショウウオの情報がたくさん

他にもポスター形式でオオサンショウウオの情報がたくさん解説されていました。

しかも分かりやすい!

全部読めばあなたもオオサンショウウオ博士になれるかもしれません。

例えば、以下のような情報があります。

・体の特徴

・繁殖や保育

・オオサンショウウオの一日の行動

・オオサンショウウオの一年の行動

真庭市内のオオサンショウウオ生息マップ

あとは真庭市内のオオサンショウウオ生息マップが公開されています。

地図の紹介は避けますが、これを見れば、どのあたりに生息しているのかが分かり、もしかしたら自分の目で野生のオオサンショウウオを見ることができるかもしれません。

⇒ 実際にオオサンショウウオを探した記事はコチラ

その他

はんざきセンターの映像ルーム

はんざきセンターには映像設備も整っており、はんざきの紹介などの映像を流しているようです。

はんざき大明神の鳥居

はんざきセンターの裏手にははんざき大明神が祀られています。

そしてさらに裏に行くと川に出ます。

はんざきセンターの裏を流れる旭川

はんざきセンターの裏を流れる旭川になります。

こちらにもオオサンショウウオが生息しています。

繁殖期になるとオオサンショウウオは上流を目指して遡上しますが、このような堰があると登ることができず、この下の部分に集まってしまうそうです。

そのため、真庭市内にはオオサンショウウオの遡上を手助けできるような堰がいくつも見られました。

まとめ

今回ははんざきセンターについて、徹底解説していきました。

特徴としては以下のようになります。

・オオサンショウウオの成体が見られる!

・オオサンショウウオの卵と幼生まで見られる!

・オオサンショウウオの骨格標本が見られる!

・オオサンショウウオのあらゆる情報が分かりやすく解説されている!

とはいえ、ここでは紹介しきれない多くのオオサンショウウオに関する情報が提示されているので、ぜひぜひ見に行ってみてください。

クリックしていただけるととっても嬉しいです!

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2020年4月20日動物園・水族館中国地方,岡山

Posted by lunalion