【甲虫の宝庫】香川県綾川町を探索してきた【2019年夏】
お盆の時期に四国まで足を延ばして生物探索をしてきました。
運の悪いことに、猛暑のタイミングドンピシャになってしまい、外を歩けるような環境ではなかったのですが、車でエアコンきかせて休み休み生き物探しをしてきました。
最終的に多くの生き物たちと出会うことができたのでこちらでご紹介します。
道中
大阪から2,3時間車を走らせて綾川町につき、いろいろと探索してみました。
自然が広がっており、雑木林もところどころに見られました。
ニホントカゲ
日本ではいたるところで見られるニホントカゲ。 鮮やかなしっぽがきれい。
四国でも気持ちよさそうにバスキング(日光浴)しているトカゲにあちこちで会うことができました。
ニホントカゲは近年(2012年)に分類変更がされており、四国にいるものはニホントカゲですが、東日本のトカゲは実は別種でヒガシニホントカゲとされています。
センチコガネ
日本のフンコロガシ、センチコガネが糞を転がしていました。
ただしセンチコガネは糞虫(糞を餌にする虫)ではありますが、俗にいうフンコロガシではありません。
日本にはほかにオオセンチコガネもおり、見分けが難しい。
大量のカナブン
樹液がだらだらでて、たくさんのカナブンが集まるクヌギがいくつもありました。
中には30匹近くのカナブンがいる木もありました。
アオダイショウ
誰も通らないような細道でゆっくり車を走らせていたら道の脇に1mほどのアオダイショウ。
久しぶりにアオダイショウを見つけたので、こちらの個体はお持ち帰りすることにしました。
とてもうろこがきれい。
2か月ほど飼育を楽しみ、涼しくなり始めたころにリリースしています。
アオダイショウはあまり噛みついてくることもなく、逃げ足も速くないので捕まえるのは比較的簡単です。
イノシシの罠注意
綾川町周辺ではイノシシの罠注意の張り紙を何か所かで見つけました。
安易に森や林の中に踏み込むのは危険です。
なお、道中では綺麗なハンミョウなどにも出会えました。
高鉢山
高鉢山案内図。
風穴という石で囲まれた空間があるのですが、外が30℃越えにもかかわらずちょっとその中に入るとなんと10℃。風穴が涼しい理由は外気の温度影響を受けづらいからだそうです。
山頂まで登ってみました。軽い丘程度の感覚で水も持たず行ったら思ったよりはるかに長くてしんどかったです。
軽い登山みたいなものなので、最低限飲み物は持っていきましょう。
ヤマカガシ
下山中に出会ったヤマカガシ。言わずと知れた毒蛇。
強い毒を持ち、食べたヒキガエルの毒を溜め込んでいるので時には噛まれて死ぬこともあります。
夜の樹液場
綾川町はオオクワガタの産地として有名なポイントでもありますが、もちろん他の甲虫たちも豊富に生息しています。
コクワガタとノコギリクワガタがあちこちの樹液場で観察されました。
立派なノコギリクワガタ。
カブトムシ。
コメツキムシの仲間。
スジクワガタ。
ミヤマカミキリ。
クワガタは一部採集しましたが、すぐにすべてリリースしています。
まだ暗くなりきる前の7時半ころまでの採集でしたが、カブト・クワガタ類としてはカブトムシ、ノコギリクワガタ、コクワガタ、スジクワガタでした。
あとは樹液を吸いに来た蛾を食べに来たハラビロカマキリや、ノウサギなんかも見られました。
まとめ
綾川町はオオクワガタの産地としても有名なポイントで、そこらじゅうにいい感じのクヌギがあり、クワガタなどの甲虫が見られました。
また、アオダイショウ、ヤマカガシといったヘビの仲間、哺乳類ではノウサギにも出会えました。
自然が多く、人が少ないので、ゆっくり自然を感じるにはとてもいい場所だと感じました。
ただ凄まじく暑い日を選んでしまったのが最大のミスでした。
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