伊丹市昆虫館を徹底解説【駐車場情報も】
大阪市内から30分ほどで到着する、鳥の楽園「昆陽池公園」。
その中に人々を引き付ける独特の施設、伊丹市昆虫館がたたずみます。
2020年になってすぐの1月、伊丹市昆虫館を隅々まで堪能してきたので、伊丹市昆虫館の全貌をご紹介します。
伊丹市昆虫館の概要
伊丹市昆虫館の場所
伊丹市昆虫館は伊丹市の昆陽池公園内にある昆虫館で、大阪市内や神戸市内からも近いので、非常にアクセスが容易です。
また、伊丹空港からも近いので、飛行機での旅行の帰りに寄るのもありですね。
ただし、電車でのアクセスは距離的に難しいので、バスとの併用か、自動車で行くことになります。
昆陽池公園に駐車場があるのでそちらに駐車するのがいいと思います。
昆陽池公園駐車場は1時間200円、以降30分ごとに100円となっています。
無料ではないのでご注意を。
なお、駐車場から伊丹市昆虫館までは、上記地図のように数百メートル歩くことになるので、場合によっては近隣の別の駐車場の方が近くて安上がりで済むかもしれません。
伊丹市昆虫館の料金・営業時間
正確には公式サイトを参照してください。
営業時間は9時半~16時半で火曜日はお休みです。
加えて、年末年始をはじめ、臨時の休館があるようなので、心配でしたら問い合わせてから向かった方がいいかもしれません。
料金は大人400円、中高生200円、小学生100円などとなっています。
それではさっそく伊丹市昆虫館の見どころを紹介していきましょう。
伊丹市昆虫館の良い点
はじめに書いておくと、伊丹市昆虫館は魅力いっぱいです。
片っ端から紹介していきましょう。
大量のチョウが飛び回るチョウ温室
いきなり核心をついてみましたが、伊丹市昆虫館最大の魅力はやはりチョウ温室でしょう。
色とりどりの蝶たちがあちこち舞っています。
一部ご紹介しましょう。
オオゴマダラ。
日本ではかなりメジャーなチョウで、各所の昆虫館などで見ることができます。
日本最大級のチョウで、野生では沖縄に生息します。
さなぎが金色に輝き、めちゃくちゃ綺麗です。
カバタテハは迷い蝶として認定されているようですが、実態としては八重山諸島に住み着いているようです。
あまり派手さはありません。
ツマムラサキマダラ。
こちらも迷い蝶として日本に来て、現在では沖縄や八重山諸島など広く分布を伸ばしています。
オスは羽の先端部が青くなり、非常に美しいです。
スジグロカバマダラ。
オレンジが非常に鮮やかで目を引きます。
ちなみにこちらが伊丹市昆虫館で見ることができる、チョウ温室のチョウの種類一覧になります。
きれいなチョウたちがあちらこちら飛んでいるのは圧巻です。
なお、チョウ温室の外にはこのようにまばゆいばかりに光り輝くレテノールモルフォの標本があります。
モルフォはギリシャ語で「美しい」を意味し、モルフォチョウの仲間は世界一美しいチョウとも呼ばれます。
標本と生体
こちらの昆虫館、とにかく標本が山ほどあります。
入ってすぐ昆虫標本とその昆虫たちの解説があり、とても勉強になります。
さらに伊丹市に生息する生き物展をやっており(常設なのか企画なのかは不明)、伊丹市の昆虫を全てカバーしているのではないかと思うほどのボリュームでした。
こちらの写真はほんの一部です。
さらに昆虫以外にも爬虫類や両生類などもリストアップしてくれており、この周辺の生き物相が極めて正確に把握できます。
ヌートリアなど、哺乳類の剥製まであります。
そして生体も、珍しい昆虫たちやヘビもいました。
子供たち大好きヘラクレスオオカブトはやはりかっこいいですね。
野生ではどんどん姿を消しつつある、田んぼの王者タガメもいました。
昆虫好きのあこがれです。
アリの巣を観察できます。
巣の中にはおびただしいほどのアリがいます。
餌あげるとき逃げないのだろうかと思ってしまいますね。
ヒバカリも飼育しています。
もちろん昆虫ではありません。
爬虫類です。
日本各地で見られる小型のヘビです。
噛まれるとその日ばかりの命ということから、ヒバカリと名付けられましたが、実は毒がないのは有名な話です。
こんなに水をはって飼育するものだとは知りませんでした。
マニアックな生き物としてはクロカタゾウムシなんかがいます。
この虫は世界一硬い昆虫として認知されています。
確かに実際見てみるととても硬そうに見えます。
踏みつけても潰すことができないのだとか。
はねが開かないので、飛ぶこともできず、防御力に特化した、特徴的な進化をした虫です。
シロモンオオサシガメ。
卵のパックにたくさんくっついていて少しぞっとしますね。
タガメやタイコウチのように獲物の体液を吸うタイプのカメムシで、非常に飼育が容易なことで有名です。
共食いをせず、同じケースでどんどん増えます。
餓死に非常に強く、しばらく餌を与えなくても平気で生きています。
見た目を気にしないのであれば、最高のペットです。
ツダナナフシです。
一般的なナナフシと比べると体が段違いに太い種類です。
なんと日本に生息しています。
沖縄の離島の一部ではありますが。
ただし希少種で数も減っているので見つけるのは相当難しいでしょうね。
マダガスカルオオゴキブリ。
苦手な人はスルーしましょう。
実はこの昆虫館はちょっとゴキブリ推しです。
屋上に行く途中にゴキブリの顔ハメ看板もあるので記念にどうでしょうか。
企画展
伊丹市昆虫館では短期的な企画展をちょこちょこ実施しているそうで、何度行っても新鮮な気持ちで楽しめそうです。
この日はファーブル昆虫記の企画で、ファーブル昆虫記に出てきた昆虫たちをストーリーの紹介とともに展示していました。
その他
そのほかにも様々な工夫が凝らされた展示がされており、非常に満足できました。
一部ご紹介します。
ふれあいコーナー
これがある意味一番の衝撃でした。
まさかのオオゴキブリとの触れ合いコーナーです。
そでをあげるように指示があります。
そでをあげなかったらどうなるのか、、、
想像したくありませんね。
巨大ミツバチ
ミツバチを良く知ってもらおうという趣旨からか、巨大なミツバチの模型があります。
写真映えのポイントかも。
伊丹市昆虫館の悪い点
物足りなかった点としては、生体の種類が期待ほど多くなかった点になります。
チョウ温室を覗くと20種類にも満たなかった気がします。
その分標本が大量にあるので満足はできましたが。
あとは駐車場が30分単位で料金が増えていくので、そっちを気にしだすとゆっくり見られないかもしれません。
思い当たるのはそんなところで、基本的には満足しました。
また行きます。
まとめ
今回は伊丹市昆虫館をご紹介いたしました。
良い点と悪い点をまとめると以下になります。
良い点
・美しいチョウが舞うチョウ温室
・生体の展示と大量の標本
・定期的に内容の変わる企画展
・ゴキブリとの触れ合いなど一風変わった工夫
悪い点
・生体の種類が多くない
・駐車場の料金加算が気になるかも
昆陽池公園は、伊丹市昆虫館以外にも魅力が盛りだくさんで、たくさんの野鳥が観察できるというのも魅力の一つです。
昆陽池公園における、野鳥観察記はこちらにまとめているので、良かったらご覧ください。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。
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