ハツカネズミの成長過程
ペットとしておすすめのハツカネズミ、その名前の由来は、妊娠からわずか20日(はつか)というスピード出産に由来します。
しかも出産だけではなく、生まれた赤ちゃんの成長も非常に速いのです。
1か月もすれば親と同じような生活をするようになり、生後1.5~2か月で性成熟し、子孫を残せるようになります。
このように、哺乳類としては生活環が異常に速いため、実験動物としても利用されています。
哺乳類最速クラスです。
また、飼育する上でも生まれた赤ちゃんがどんどん大きくなってくれるので、観察し甲斐があります。
そんなハツカネズミの赤ちゃんの成長過程をご紹介します。
ちなみにハツカネズミの飼育については、以下のページにまとめているので、興味がある方はぜひご覧ください。
誕生直後のハツカネズミ
誕生直後のハツカネズミの赤ちゃんはまだ体毛がほとんど生えておらず、体の色がピンク色をしています。
おそらく体の中に血液由来以外の色素が無いせいでしょう。
生まれた直後から毛が少し生えるくらいまでのハツカネズミは、その色からピンクマウスとも呼ばれます。
この時期はまだ目も見えず、耳も聞こえず、匂いを頼りに母親のおっぱいに吸い付き母乳を飲みます。
生まれた直後は頭胴長で2.5cmくらいになります。
生後1週間のハツカネズミ
生後1週間もすると、個体差はあるもののだいぶ大きくなり、4cm弱くらいになります。
このころにはもう毛も生えてきており、鮮やかだったピンク色はなりを潜め、白っぽくなります。
ちなみに白っぽいのはあくまでアルビノという品種だからであって、メラニン色素がある品種であれば、黒や茶色などになります。
また、耳も発達し、ちゃんと耳の形になっているのが分かります。
こんな大きな赤ちゃんたちに授乳する母親は大変そうです。
生後2週間のハツカネズミ
生後2週間経つともう立派なハツカネズミです。
サイズ的には親の半分弱の体長しかなりものの、形は親と大差ありません。
目も開きはじめ、歯も生えそろってきます。
このくらいの時期から母乳以外も口にするようになり、柔らかいペレットや野菜などであれば食べることができるようになります。
このステージのハツカネズミはぴょんぴょんと跳ねることからホッパーとも呼ばれます。
また、一番かわいい時期でもあります。
生後3週間のハツカネズミ
生後3週間ごろから離乳しはじめ、親と同じ生活を送るようになります。
親に比べるとサイズはまだ小さいものの、成長が早い個体はもう数週間で親のサイズに追い付き、性成熟します。
そして生後2か月もすれば普通に妊娠しています。
驚きですよね。
まとめ
今回はかわいいハツカネズミの驚きのスピード成長についてご紹介しました。
これだけ成長が速いということは、増殖スピードも速いということで、実験動物やペットのエサとして使われるのも納得ではないでしょうか。
また、ペットとして飼育する上でも見ていて楽しいです。
ハツカネズミを繁殖させてみたいという方は以下のページも参考にしてみてください。
ハツカネズミを繁殖させる方法をまとめています。
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