奈良県紀伊山地の生き物観察【2020年初夏】

奈良県紀伊山地の生き物観察【2020年初夏】

5月の終わりごろ、もうだいぶ暑くなってきて、まるで夏の気候です。

ということで、避暑も兼ねて奈良の山奥、紀伊山地に生き物を観察しに行ってきました。

訪ねた場所は川上村と大台ケ原です。

この季節は昆虫類が相当増えてきて、昆虫だらけなので、一部の紹介になります。

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哺乳類

ニホンジカ

ニホンジカ
ニホンジカ

ニホンジカはあらゆるところで見られました。

さすがは紀伊山地といったところでしょう。

夜は山中の道路にも出てきますし、少し山に入ればシカの気配がプンプンします。

昼間でも、大台ケ原山でトレッキング中に出くわしました。

ほんの数メートルの距離まで近づいても、警戒するものの、逃げはせず、草を食べていました。

また、昼間は道路に出てくることはなくとも、道路から山を見上げれば開けたところで目にすることがありました。

今回、ニホンジカを見つける4つのパターンをこちらでまとめているので、良かったらご参考にしてください。

コウモリ

都会でも飛んでいるコウモリを見ることはあれど、止まっているコウモリを見る機会はあまりないと思います。

今回、紀伊山地山深くにある素掘りトンネル内で、とまって休んでいるコウモリを見つけました。

暗かったこともあり、綺麗に写真が撮れなかったので、写真はありませんが、頭を下にしてとまっている姿はとても愛らしかったです。

爬虫類

シマヘビ

シマヘビ
シマヘビ

体にくっきりと縦縞が入るシマヘビを捕まえました。

種類としても、個体としても気性が荒かったので、お持ち帰りはせず、すぐにリリースですが、しっかり観察はさせてもらいました。

捕まえると、すぐに噛みついてこようとする個体が多い、攻撃的な種類ですが、毒はないので、基本的には噛まれても大事には至りません。

ただ、トカゲとは違い、鋭い牙を持つため痛いのと、口内にどんな菌がいるのかは不明ですので、噛まれないように注意はしましょう。

この個体は真昼間に道路のど真ん中にいた個体を捕まえました。

このシマヘビの捕獲の経緯はこちらで別途詳細を書いてあるので、良かったら見てみてください。

ニホントカゲ

ニホントカゲ(自切個体)
ニホントカゲ(自切個体)

ニホントカゲも紀伊山地の近くでは割と多く見ます。

むしろ標高が高いからなのか、カナヘビはあまり見ない印象です。

ニホントカゲはツヤのある表面が最高にかっこいいですね。

この個体はしっぽの途中から色が変わっており、急に細くなっています。

これは自切の特徴で、天敵に襲われたときに、自分の身代わりとして、しっぽを切り離した証拠です。

この個体は、公衆トイレ脇のブロックの上で気持ちよさそうに日向ぼっこをしていました。

昆虫

ジョウカイボン

ジョウカイボン
ジョウカイボン

ジョウカイボンはこの時期によくみられる、カミキリムシによく似た甲虫です。

かっこいいので個人的には結構好きです。

クチブトゾウムシの仲間

クチブトゾウムシの仲間
クチブトゾウムシの仲間

クチブトゾウムシの仲間は同定が難しく、種類もはっきりしませんが、クチブトゾウムシの仲間は緑に輝き、とても美しいので大好きな昆虫です。

なんだか腕がムキムキですね。

ホタルみたいな甲虫

ホタルみたいな甲虫
ホタルみたいな甲虫

大台ケ原山に大量発生していた甲虫です。

色のパターン的にはホタルみたいですが、ホタルとは似ても似つかない形です。

ホタルカミキリか、ジョウカイボンの仲間でしょうか、、、?

ヒメウラナミジャノメ

ヒメウラナミジャノメ
ヒメウラナミジャノメ

ヒメウラナミジャノメは、種類が多い、ジャノメチョウの一種です。

ジャノメチョウの中では最もよく目にする種ではないでしょうか。

その他

ヤマメ

ヤマメ
ヤマメ

大台ケ原ではヤマメが見られました。

大台ケ原山のシオカラ谷に下りて川の中を観察していると、ヤマメがちょこちょこ目に入ってくると思います。

川の上流域に生息するサケ科の魚です。

ツバメ

ツバメとツバメの巣
ツバメとツバメの巣

川上村の道の駅にいたツバメと、その巣です。

けっこう奥行きがあるようで、ヒナは見えませんでしたが、この時期ですので、おそらくもう生まれているでしょう。

せっせと外と巣を往復していたので、餌を運んでいたのかもしれません。

カワウ

カワウ
カワウ

カワウが大滝ダムに6羽ほど見られました。

最近は、少し広めの池などでは、どこに行ってもカワウを見る気がします。

ニシキゴイ

ニシキゴイ
ニシキゴイ

大滝ダムではニシキゴイを一匹見つけましたが、オレンジと白の配色ですので、めちゃくちゃ目立っていました。

水面からかなり高いところから見ていたのに、すぐに目に飛び込んできました。

立派なニシキゴイです。

マイマイの仲間

体が長いマイマイの仲間
体が長いマイマイの仲間

夜の山道で、かなり体と触覚が長いマイマイに会いました。

伸ばしているだけなのか、こういう種類なのか、、、

コアシダカグモ

アシダカグモ
アシダカグモ

山奥の素掘りのトンネルにくっついていたコアシダカグモです。

民家にいるアシダカグモとは違い、洞窟や森に住みます。

アシダカグモよりも足の模様がはっきりしていますね。

まとめ

今回、初夏の紀伊山地で生き物を見てきたのでご紹介しました。

ニホンジカがたくさん見られたのと、シマヘビをじっくり観察できたので満足でした。

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Posted by lunalion