対馬の生き物13選
対馬は生き物相が本土とは大きく異なり、固有の生き物や、大陸系の生き物がたくさん生息しています。
山ばっかりの対馬に来る方は当然自然好き、そして生き物好きであることでしょう。
今回はゴールデンウィークに対馬を訪れ、生き物を探してきたので、対馬を代表する生き物を厳選して13種類ご紹介します!
簡単な生態も書いておくので、機会があればぜひ探してみてください。
①ツシマヤマネコ
対馬と言えば、ツシマヤマネコですね!
私も探しましたが5月は厳しかったです。
夜の山の中でそれっぽい猫には2回出会ったものの、ものすごい勢いで逃げられたので野良猫との見分けが全くできませんでした。
9月ごろになると対馬北部の田園地帯で子猫に狩りを教えている姿が観察できるようですので、その時期がチャンスだとは思います。
あと一応、野生のツシマヤマネコを探すツアーもあるとか、、
生息数が100頭前後と言われており、見つけることができたら感動ものです。
ただし、ロードキルには注意しましょう。
対馬の道は絶対に安全運転です。
②ツシマジカ
対馬に万単位で生息しているニホンジカの亜種です。
もちろん対馬固有種です。
数はかなり多く、夜に畑の近くや山の中を運転しているとしばしばでてきます。
増えすぎて害獣認定されているみたいですね。
朝運転中に車の目の前に飛び出してきたこともあり、ツシマヤマネコだけではなくツシマジカロードキル対策のためにも運転は注意してください。
群れでいることが多いので、一匹いればたくさんいることが多いです。
夜に車を走らせて、目が光る生き物がいたら、たいていツシマジカか野良猫です。
③ツシマサンショウウオ
対馬でぜひ探してほしいのがツシマサンショウウオです。
対馬固有のサンショウウオで、たまらなくかわいいです。
尾の背面に黄色が入るサンショウウオで、渓流近くの倒木、石、落ち葉の下などで見つけることができます。
ただし、そこそこ頑張らないと簡単には見つけられないと思います。
私は枯れそうな渓流脇の倒木の下でなんとか1匹見つけることができました。
まだ小さいですが、成体になれば10cmを超えます。
そして、成体を見つけるのが難しくても、幼生は意外とたくさんいました。
対馬全土のあちこちの渓流で、見られます。
④ツシママムシ
ツシママムシは対馬固有のマムシの仲間で、本土より高い密度で生息しているので、割と出会いやすいと思います。
山の中の落ち葉の上や、夜の田園地帯の道路上などで出会うことができました。
大きさは他のヘビに比べれば小さいですが、非常に強い毒をもつため、油断は絶対禁物です。
見つけても近づかないようにしましょう。
⑤アカマダラ
夜の田園地帯で目にできるのが赤と黒の美しい色をしたアカマダラです。
毒々しい色という見方もできますが、毒はないので安心してください。
対馬固有種ではありませんが、日本では対馬と尖閣諸島でのみ観察可能です。
探すとしたら、夜の田んぼ近くの道路上がいいと思います。
マムシもマダニも多いので、対馬では草むらには入らないほうが良いです。
対馬のヘビについてはこちらにまとめているので、よかったら見てください ⇒ 対馬のヘビ全3種類【探し方も】
⑥ツシマスベトカゲ
日本では対馬にのみ生息するスベトカゲの仲間です。
とてもすべすべなトカゲで、対馬のあちこちで見られました。
陽だまりで日光浴している個体が多かったです。
スベトカゲの仲間は本州では見られないので、たくさんいてくれてうれしいですね。
⑦アムールカナヘビ
アムールカナヘビは思いのほか出会えませんでした。
国内では対馬にのみ生息するカナヘビで、ニホンカナヘビによく似ています。
⑧ヒメダイコクコガネ
ツシマジカの糞を主な餌とする糞虫です。
糞虫といえど、オスはめちゃくちゃかっこいい角をしています。
今回はメスしか出会えませんでしたが、、
対馬ではあちこちに鹿の糞があるため、出会うチャンスは多そうですが、意外と見つけられませんでした。
ヒメダイコクコガネ自体が鹿の糞に似ているというのも見つけづらい理由の一つかもしれません。
あとは電灯に飛んでくることも多いそうです。
⑨ツシマテン
本土に分布するテンの亜種で、対馬固有種です。
ツシマヤマネコより多く生息しているとはいえ、発見できれば超ラッキーです。
広葉樹林の沢沿いに多く生息するということです。
⑩ツシマナメクジ
対馬固有のナメクジです。
色が特徴的で鮮やかなオレンジをしています。
普通のナメクジに比べるとやはり珍しいのか、今回出会うことはありませんでした。
⑪ツシマカブリモドキ
ツシマカブリモドキはオサムシ好きにはたまらない1種です。
マイマイカブリに似たフォルムで、頭部と胸部は赤色です。
日本に生息する唯一のカブリモドキですね。
⑫ツシマヒラタクワガタ
日本で最大サイズになると言われるクワガタムシです。
対馬には広く分布し、夏ならそれほど見つけるのは難しくないみたいです。
今回は時期的な問題もあり、探しませんでしたが、一度夏にきて探してみたいものです。
⑬キンオニクワガタ
日本最大のオニクワガタです。
キンと名前についているものの、色は金色ではありません。
まとめ
対馬を代表する13種の生物をご紹介しました。
あと、鳥類は今回は除かせていただきました。
対馬に行くときはこんな生き物がいるんだ~くらいのことは押さえていったほうが楽しいですよ!
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