沖縄探索で出会った生き物③~哺乳類・鳥類編~【2020年夏】
2020年夏の沖縄旅行で出会った生き物シリーズ三本目は、哺乳類と鳥類です。
沖縄本島には哺乳類が意外と少なく、最大サイズの哺乳類が、イノシシの亜種であるリュウキュウイノシシになります。
ちなみにリュウキュウイノシシはニホンイノシシに比べて小型で、大きくても50kg程度にしかなりません。
当然、沖縄本島にシカやクマなどは生息していません。
一方、鳥は特徴的かつ希少な種が生息しており、代表格がかの有名なヤンバルクイナになります。
他にも沖縄県の県鳥であるノグチゲラが有名でしょうか。
そんな哺乳類や鳥類も見つけてきたのでご紹介します。
ちなみに鳥類はなんだか分からない鳥も含めてかなりの種類と出会ったものの、撮影のチャンスもなかなか無く、紹介するのは一部に留めます。
哺乳類
ジャコウネズミ
那覇市内の公園に意外と良く見られたのがジャコウネズミです。
もともとは南西諸島に生息しない外来種になります。
鼻が長いことが大きな特徴であるトガリネズミ科の哺乳類で、名前にネズミと付きますが、ネズミとは意外とかけ離れた種類で、モグラに近い仲間になります。
げっ歯目ですらありません。
那覇の大通りで死骸が見られたり、夜の公園ではあちこちで姿が見えたり、那覇市内に意外と多く生息している印象でした。
ライトを当てると逃げることが多く、すぐに落ち葉の下や木の根元などに逃げ込みますが、ほとんどスペースがない場所にも良く逃げ込むので、その場合はがっつり観察できます。
こんなんじゃそこらじゅうにいる野良猫に簡単に捕食されそうですが、猫はジャコウネズミは食べないそうです。
いずれにせよ野生のトガリネズミをしっかり観察できたのは初めてだったのでいい経験でした。
ワタセジネズミ(死骸)
沖縄に生息するもう一種類のトガリネズミ、ワタセジネズミも見つけました。
ただし、残念ながらこちらは死骸だけになります。
南城市の海の近くで見つけました。
ワタセジネズミは沖縄諸島と奄美諸島に分布する日本固有種で、ジャコウネズミによく似ますが、体が小さいことや、尾の長さ・太さから判別できます。
オキナワコキクガシラコウモリ
沖縄中部の鍾乳洞ではオキナワコキクガシラコウモリと出会いました。
鼻葉が菊の花のように見えることからこの名前がついています。
日本に4種生息するキクガシラコウモリのうち、沖縄本島で見ることができるのはオキナワコキクガシラコウモリのみになります。
イエネコ
沖縄にはイエネコ(野良猫)がたくさんいました。
那覇のあらゆる公園で目にします。
ネコは在来種の鳥などの生き物の減少の原因となるため、可愛いですが問題も多いです。
ヤギ
まるで野生のように道路脇に現れたのはヤギです。
もちろん野生ではありません。
実はこの場所は「ダチョウらんど沖縄」のすぐそばなのですが、ダチョウらんどではヤギを半放し飼い状態で飼育しており、そこからたまに抜け出してきているようです。
近づこうとしたら戻っていきました。
ウシ
ウシはさすがにしっかり囲まれた場所にいました。
肉牛でしょうか。
散歩していて道のすぐ脇、手が届きそうなところにいたのでびっくりしました。
しかも暗い中で横を見たら急に現れたのでその驚きは言葉で表しづらいです。
鳥類
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナに関しては、今回がっつり探し、5地点で6羽確認することができました。
非常に世間に名が通っている鳥で、国の天然記念物、絶滅危惧ⅠA類です。
飛べない鳥としても有名で、沖縄北部のやんばる固有種です。
早朝にやんばる北部をドライブしていると意外と出会う機会があり、半分ダメ元でしたが普通に観察できました。
ヤンバルクイナ探索に関してはこちらの記事で詳しくまとめており、色々調べて見出した探し方もまとめたので、良かったらご覧ください。
リュウキュウオオコノハズク
夜のやんばるではめちゃくちゃかっこいい鳥に出会えました。
リュウキュウオオコノハズクです。
絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
リュウキュウコノハズクより大きく、目が赤っぽい色をしているのが特徴です。
夜のやんばるは林道の大部分が立ち入り禁止になりますが、林道に行かなくても生き物はたくさん見ることができます。
ホントウアカヒゲ
ヤンバルクイナ探しの際にたくさん見かけたのがホントウアカヒゲです。
小さい体に赤色がよく目立ちます。
オスは顔から胸にかけて黒色に染まる一方、メスは白くなります。
たくさんいるものの、動き回るのでいい写真は撮れなかったです。
リュウキュウメジロの幼鳥
うるま市の海岸近くでリュウキュウメジロの幼鳥を見つけました。
メジロのリュウキュウ亜種ですね。
近づいても逃げる気配がありません。
おかげで超至近距離で観察することができました。
メジロの幼鳥は飛び立った直後はまだうまく飛ぶことができないので、飛ぶ練習をしながら親から餌を持ってきてもらいます。
この時期は「巣立ちビナ」と呼ばれることもあります。
そのため、そこらへんに落ちていて、近づいても逃げないからといって手出しは厳禁です。
弱っているわけではなく、巣立ちの過程なだけなんです。
イソヒヨドリ
那覇市内を流れる川の近くでイソヒヨドリを見つけました。
オスは青く美しい鳥ですが、この個体はやたらくすんでいるように見えます。
イソヒヨドリであってますよね?
リュウキュウヒヨドリの幼鳥
ハトやカラスなどを除くと、市街地で良く見る鳥としてリュウキュウヒヨドリがあげられるかと思います。
その名の通り、ヒヨドリの沖縄亜種です。
良く電線にとまっていました。
ノグチゲラ
ノグチゲラについては写真が撮れませんでした。
というか運転している時にちらっと見ただけなのでもしかしたら違うかもしれません。
おそらく見間違えることはないと思うのですが、、、
特別天然記念物、希少野生動植物種に指定されており、絶滅危惧ⅠA類です。
ヤンバルクイナに次いで沖縄で人気の鳥です。
ミフウズラ
古宇利島のサトウキビ畑に飛び込んでいく小さくてかわいいウズラのような鳥を見つけました。
何だろうと思って調べてみたらミフウズラという鳥のようでした。
日本では南西諸島に生息する鳥で、ウズラと名に付きますが、ウズラではなくチドリの仲間です。
全長14cmほどと、スズメ並みのサイズの非常にかわいい鳥になっています。
まとめ
今回は沖縄で出会った哺乳類と鳥類をまとめました。
鳥類はあまり詳しくありませんが、とりあえず見つけても撮影が上手くいかないのが悔しいですね。
あとはトガリネズミ科のジャコウネズミが多く見られたのが楽しかったです。
今回の沖縄旅行の他の探索記はこちら↓
③~哺乳類・鳥類編~
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