沖縄探索で出会った生き物①~ヘビ編~【2020年夏】

沖縄探索で出会った生き物①~ヘビ編~【2020年夏】

5日間もの沖縄旅行でたくさんの生き物たちに出会うことができたのでまとめようと思ったのですが、いかんせん生き物の数が多すぎる、、、ということで、いくつかのパートに分けてご紹介することにしました。

まず今回は、沖縄を代表する生き物であるヘビに焦点を当て、沖縄で出会ったヘビたちを紹介しようと思います。

沖縄にはたくさんのヘビが生息しており、今回合計6種のヘビと出会うことができました。

本当はもっと見てみたいヘビがいたので、満足はしていません。

順に紹介していきます。

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ハブ

ハブ
ハブ

沖縄で有名なヘビと言えばハブですね。

沖縄の危険生物として一般人からも認知されており、沖縄の海で最大級に危険なハブクラゲの名前もハブからきています。

クサリヘビ科のヘビで、他のハブと区別するためにホンハブと呼ばれることもあります。

沖縄本島や周辺の島々、奄美諸島などに生息しています。

ちなみにこの個体とは夜の瀬底島で出会いました。

距離をとって観察していたらスルスルと逃げて行きました。

毒はマムシより弱いものの、リーチが長く、毒牙が長く、一度に注入できる毒の量が多いなど危険な点だらけです。

しかも攻撃性も抜群に高いときています。

夜は足元はもちろん樹上から襲われることもあるので、沖縄で夜に出歩く際は細心の注意が必要です。

私は他の生き物観察のために林道のような場所にも足を踏み入れましたが、ハブとの遭遇をを考え、厚手の長靴をはき、草むらなどは避け、常に周囲の安全に気を配っていました。

ヒメハブ

ヒメハブ
ヒメハブ

ヒメハブはその名の通り小さなハブです。

今回は沖縄北部の水場近くの側溝でクロイワトカゲモドキを捕食するヒメハブに出会ってしまいました。

ヒメハブは大きくても80cmほどの小型のヘビで、ハブというよりマムシに近いヘビです。

カエルを好むため、カエルが多い水場に良く集まります。

毒は弱いため、噛まれても腫れるくらいで済むことが多いですが、油断は禁物です。

沖縄諸島や奄美諸島に生息します。

アカマタ

アカマタ
アカマタ

沖縄北部のやんばる地域で夜間最も多く目にしたのがアカマタです。

本州にも生息するシロマダラと同じマダラヘビ属で、体にはまだら模様があります。

沖縄諸島や奄美諸島に固有のヘビで、沖縄本島にも数多く生息します。

夜間のやんばるでは圧倒的に遭遇率が高かったです。

道のど真ん中にいて、車が来ても全く逃げる気配がないので、出会うたびに車から出て追い払う必要があります。

人への恐怖が少ないのか、触らない限り近づいてもあまり警戒してこない個体が多かった印象です。

アカマタ
アカマタ

また、アカマタは非常に大きいヘビで、時に2mを越えます。

上の画像からその大きい雰囲気が伝わりますでしょうか?

このサイズのヘビは本州ではなかなか見ることがないので、見ごたえがあります。

気性が荒く、捕まえようとするとすぐに噛んでくるので気を付けましょう。

無毒とはいえ、このサイズのヘビに噛まれたら普通に痛いですし、傷口から菌が入って感染症にかかるなどのリスクもあります。

リュウキュウアオヘビ

リュウキュウアオヘビ
リュウキュウアオヘビ

ヤンバルクイナを探しに朝のやんばるに入った際に見つけたのがリュウキュウアオヘビです。

リュウキュウアオヘビは沖縄諸島や奄美諸島などの南西諸島の一部に生息するナミヘビ科のヘビです。

雰囲気はアオダイショウに似ていますが、80cm前後の大きさで、アオダイショウよりは小さいです。

さらに体に対して顔が小さく、主な餌がミミズという点も特徴です。

この個体は緑色が強く、美しかったです。

昼行性で、沖縄のヘビと言えば昼はリュウキュウアオヘビ、夜はアカマタという印象です。

また、毒は持ちません。

ブラーミニメクラヘビ

ブラーミニメクラヘビ
ブラーミニメクラヘビ

ブラーミニメクラヘビは全くヘビっぽくないヘビで、大きさはわずか20cmほど、見た目はまるでミミズです。

沖縄をはじめ、南西諸島や九州、本州の一部に外来種として移入しています。

土壌を棲み家とし、植木鉢にも入り込むので簡単に生息域を広げられるんですね。

シロアリなどの昆虫やその卵などを餌とし、メスが単為生殖で増えるという点も特徴的な、変わったヘビです。

今回はサトウキビ畑の近くで見つけることができました。

ブラーミニメクラヘビの採集については別途こちらで記事にしているので良かったらご覧ください。

ウミヘビ

ウミヘビ
ウミヘビ

最後の6種類目のヘビは、趣向を変えてウミヘビです。

海でのシュノーケリングや夜の漁港などでよく目にしました。

日本に生息するウミヘビはほとんどが沖縄などの南西諸島の海に生息します。

画像の個体は種類は分かりませんが、おそらくエラブウミヘビでしょうか。

ウミヘビは、ハブの数十倍以上の凄まじい強さの毒を持つので超危険です。

とはいえ、大人しい種が多く、人に危害を加えることは稀です。

沖縄の海で泳いでいるとたまに近づいてくることがありますが、息継ぎのために水面に顔を出したいだけの場合が多いです。

ウミヘビに出会ってもパニックにならず、刺激せずにやり過ごすようにすれば基本的には問題ありません。

まとめ

今回は沖縄遠征で出会った生き物のうち、ヘビ6種を紹介しました。

本州では出会えないヘビばかりで、見つけるたびにテンションが上がります。

また、沖縄の夜に外出するのであれば、ハブには細心の注意を払う必要があります。

気を付けましょう。

本当はガラスヒバァやハイ、タイワンスジオなども見てみたかったですが、残念ながら今回は機会がありませんでした。

次回再チャレンジします。

今回の沖縄旅行の他の探索記はこちら↓

①~ヘビ編~

②~トカゲ・カメ編~

③~哺乳類・鳥類編~

④~両生類編~

⑤~無脊椎動物編~

⑥~河口域・漁港編~

⑦~サンゴ礁・磯編~

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2020年8月22日陸探索ヘビ,九州,沖縄

Posted by lunalion